オーセンティックとは何か?

こんにちは。
toiee Lab 亀田です。

急なことですが、私は幸せ者です。
なぜなら、いろんな人が私に「フィードバック」をくれるからです。


僕が悪かった・・・

少し前のメールで「クレーム」をシェアしました。 (こちらのメールです)

私は、「あるがまま」を知ってもらうことと、「意見表明」のつもりでした。

しかし、信頼している友達からのフィードバックをもらいました。もちろん、悪い評価です。率直な意見を伝えてもらいました。具体的いは、

「亀田さんは、絶対に人を馬鹿にしたりしない人だと思う。だけど、前のメールだと「できなかった人が悪い、馬鹿だ」と伝わるんじゃないかな。もっと、本当に思っていることをちゃんと書いたほうがいい」

そう言われ、半日ぐらい頭からはならず、グルグルと考え続けて、結論が出ました。

「まだまだだな、、、僕は・・・」

端的に言って、「オーセンティック」ではなかったです。


オーセンティックとは何か?

「ティール組織(進化型組織)」の書籍でも度々登場する言葉に、「オーセンティック」があります。英語で authentic と書きます。辞書を引くと、

となっています。つまり、自分の中にある深い部分に触れ、それを表現すること、それに従って行動することが、TEAL組織では重要です。また、フィリップコトラーの提唱するマーケティング4.0(あるいは、3.0でも)を実践する上で、「オーセンティック」を理解しておくことは重要です。

ここでは、オーセンティックについて説明させていただきます。


クレバー、スマートと比べる

古来から哲学がやってきたことは「理解すること」です。理解を簡単な言葉で表現すると「わかる」です。漢字では「分かる」と書きます。

漢字や言葉を生み出すことは、無意識の作用を的確に表現できる「天才」が行ってきました。つまり、「分かる」という言葉をしっかりと考えてみれば、そこに叡智が隠されています。

分かるとは、字の通り「分けること」です。

Aを理解したかったら、A以外を知ることです。そして、AとAでないものをあげていって、境界線を探すことが「分かろうとする」行為です。このことは、日々、無意識に私たちはやっています。そもそもニューラルネットワーク(今はやりの人工知能)の数理モデルが行っていることは、「線形分離」と呼ばれる「分ける作業」です。

つまりは、人工知能の観点からも、理解することとは「分ける行為」そのものです。あるいは、分ける線を明らかにすることです。

(理屈っぽくなりましたが、要するに「近いものと比べて考える」ことが鍵です。なお、これを意識的に行うゲームが、「哲学者の問い」というワークです)

さて、authentic と比べたいものは、クレバーとスマートです。どちらも「賢い」という意味です。

それと「本心の」を比べたいと思います。


賢い vs 叡智

クレバーは、賢いの中でも「ずる賢い」という要素が含まれます。一方、スマートは「天性の」や「機転が利く」という意味があります。日本語にすると、クレバーは「要領がいい」、スマートは「創造が高い」と言えるかもしれません。

また、intelligent(インテリジェント)という言葉もあります。これは「知的、知識が豊富、論理がしっかりしている」という意味合いの賢いです。

これらと、authentic を比べると、「全く別物」です。しかしながら、あえて比べるべきだと考えています。

私を分析すると「スマート」や「インテリジェント」な思考が得意です。おそらく、周りにもそういうイメージを持たれています(自分で言うな、謙虚になれと言われることは重々承知しています。謙虚さを忘れないよう戒めていますが、ここでは分かりやすさを優先しています)。

しかし、スマートやインテリジェントを中心に据えて、物事を進めても、限界があります。私が実現したいと思っていることは、その限界を超えたいことです。

従って、「クレバー」「スマート」「インテリジェント」を従えさせるレベルの意識で、物事をすべきだと考えています。それが、オーセンティックです。

オーセンティックのレベルの知性は、叡智と呼ばれたりします。


本心について考えてみた

信頼する友人からのフィードバックをきっかけに「本心」について考えてみました。そこには、儚い希望がありました。それを押し込めて、「クレバー」に振る舞ったのが、前回のメールでした。

私の本心、本当に思っていることは、以下の通りです。

WordPressに、移ったのは正解だ、本当にそう思っている。 WordPressは、誰でも学べる!自由に使えるようになる!。証拠はいくらでもある。toiee Labのスタッフで、片手間で学んだ人間ですら使えるようになっている。しかも、何人も。素人レベルだったのに、独立して仕事をしているスタッフまでいる(すごく感謝されている)。 全ての鍵は、「学び方」だ。 学べない人なんていない。この文章を読める時点で「誰もが、もっと多くを学ぶこと」が可能な十分な脳機能を持っている。 まずは、1日でいいから「しっかり取り組んでみてほしい」。 正しい学び方(メタ探求型学習)で、仕組みや裏側を実感するように学んでほしい。 そうしたら「良さがわかる」し、「もっと多くを実現できる」はず。逆に、ハウツー、目の前の問題だけを解決するような場当たり的な取り組みはして欲しくない。それでは、目の前の問題すら解決しないし、問題を先送りにしているだけで、あとで困ってしまう。 だから、少しだけ我慢して、少しだけ信じて、チャレンジしてほしい 僕のためではなく、あなた自身のために・・・

メールを下さった方に、本当に伝えたかったことは、以上ことです。これが、僕の本心です。

それを伝えて、断られることは目に見えていると思って、こちらから「さよなら」を言うような気持ちがありました。

本当に、「しょうもない(大阪弁? イマイチの意味)」なーと反省しました。


toiee Lab が教材を作らなくても、学べるようになってほしい

私が理想とする教育、そして、 toiee Lab が目指しているものは「教材からの自律」です。

現代の教育は、まるで「介護医療の悪循環」のようです。介護はとても重要なサービスですが、使い方を間違えると、介護を受ける側をより重篤な要介護者にする危険があることは、かなり周知されてきました。

あまりに手助けしすぎると、徐々に筋力が弱まったり、自分で何かを達成する意欲をなくしてしまいます。そうなればなるほど、もっと介護が必要となり、介護負担(人的な資源だけでなく、コスト、や周りの心的ストレスも)が増大します。

このような背景から、「なるべく自分で行うこと」を推奨する様々な方法論が提唱されています。有名なものでは、「ユマニチュード」があります。この方法論は歴史があり、既に35年の実績があります(日本でも、もっと認知されると良いと思います)。

これらのアプローチでは、患者側の可能性を引き出す(減衰するとしても、それを最大限引き出す)ことに繋がります。結果、介護の負担が減る方向に働きます。

ビュートゾルフという知る人ぞ知る地域看護組織は、「患者が自律するように」働きかけます。つまり、ビュートゾルフのお世話になる人を減らそうと努力をしています。

これらの事例と同様に、「toiee Lab が教材を作らなくても、どんどん続きを学べるように」なってもらうことが、私たちのやるべきことだと考えています。


自立するためには、何が必要か?

では、自立してWordPressを学んでいけるには、何が必要でしょうか?大きく分けて3つあります。

(1) 前提知識

WordPress以前に、パソコン、サーバー、インターネットの仕組みなどを学ぶことが必要です。これらの知識は、10年後にも役立ちます。例えば、私は今でもサーバーを自分で構築して、管理しています。しかし、この知識は15年以上前に、大学院時代に学んだ(授業ではなく、独学)ものです。

基礎(根源的)な知識は、大幅な変化はありません。

その上にある瑣末な「ハウツー」は、どんどん入れ替わります。しかし、基礎、根源的な知識の部分を理解しておければ、「その都度、調べれば良い」だけです。

(2) 仕組みを知る

学ぶ対象の「仕組み」を知ることが大事です。仕組みとは、「メンタルモデルの構築」に役立つもののことです。メンタルモデルとは、「こうやると、次に何が起こるか?」をシミュレーションする「頭の中の模型(論理のつながりなど)」のことです。

仕組みを知ることで、場当たり的に触るのではなく、「予想しながら、操作」することができるようになります。

そして、触れば触るほど、「予想が的中しやすく」なっていきます。そうなると、マニュアル不要で、どんどん触りながら理解することができます。

このような状態を作り出すには、「学習時の初段階で、良いメンタルモデル」を作ることが大切です。初めて学ぶ時こそ、しっかりと「仕組み」を探求すべきです。

もちろん、学び始める前に「うわー、楽しそう!」と感じるためには、簡単なハウツーも役立ちますが、本格的に学び始めた時は、「まず、仕組み」を探求することです。

(3) ラーニングする

ハウツーを繰り返して、覚えるのではなく「ラーニング」をします。ラーニングとは何か?を説明すると非常に長ったらしくなりますが、端的に言うと以下の通りです。

です。言葉にすると難しいですが、行動は簡単です。なぜなら、私たちが本来持っている「脳の機能」です。ワークショップなどで体験してしまえば、すぐに意味がわかります。

逆に「ハウツー」をたくさん集めると、ラーニングの妨げになります。その結果、どんどん、わからないことが増え、苦手意識が増え、覚えるべきことが増えていきます。


WordPressを学びたい方にオススメ

以上のことから、私たちは「耳デミー」を作りました。耳デミーでは、「前提知識」をしっかりと学びます。前提知識を学ぶことを通じて、メンタルモデルの基礎を作ります。そこから、実際に操作などすると、次々と「知識がつながりあう」状態が作れます。

とはいえ、一人で行動するのは難しいです。また、メンタルモデルの構築には、「違い」が欠かせません。一人では、発想が限られています。

そこで「ワークショップ」がオススメです。ワークショップでは、講義を受けず、とにかく触る、探求する、実験する、振り返るを繰り返し、「ラーニングを体得」します。このラーニングを体得する過程で、自動的にWordPressの知識やスキルも身につきます。

WordPressにチャレンジしたい方は、是非。