サービス・リニューアルについて
toiee Lab 2017 のアクションプラン
あけまして、おめでとうございます。
toiee Lab 亀田です。
昨年は、本当にお世話になりました。
多くの方々の支援があり(このブログを読んでくださっている、あなたも)、学習理論の体系化という「重要な研究」を続けることができました。
この場をお借りして、感謝をお伝えしたいと思います。
「重ね重ね、ありがとうございました!」
そして、これからも、共に多くのことを学び、発見し、社会を少しでもよくできるよう「成果を出すこと」にこだわって行きたいと思います。
2015年夏から本格始動し、約1年半の研究と試行錯誤の結果から「各種サービス」の変更を行うことになりました。
以下の通りです。
新しい価値を見つけ、実現する方法
P.F.ドラッカーは「最も成功確率が高く、頻度が多いイノベーションは、予期せぬ成功と失敗を分析することで発見できる」と示唆しています。
例えば、ガムを開発する研究所では、余ったガムを研究者たちが「保存用のビンにためて、仕事の合間につまんで食べて」いました。これは、誰もが行なっていたことなのですが、あるマーケターが「予期せぬこと」に目をつけました。
その結果、「ボトル入りのガム」が生まれました。
このボトル入りのガムの販売によって、売り上げが何倍にも伸びたそうです。
このように「予期せぬこと(失敗、成功)」を探し続けることが、私たちが「新しい価値」を生み出すためには、必要不可欠な活動です。
あなたは、毎週末、「今週の予期せぬことって、何かなかっただろうか?」と、振り返っているでしょうか?
もし、されていないなら、今日、是非やってみてください。そして、来週も続けてみてください。すごい発見があるはずです。
代用の購入こそ、チャンス
ところで、P.F.ドラッカーは、以下のような含蓄のあることを言っています。
イノベーションの最大の機会は、「想定していない顧客」が、「想定していない用途」のために、あなたの商品、サービスを購入している時である。多くの企業は、想定外の顧客を、間違ったものとして排除する。
例えば、過去アメリカでは、ある時期から百貨店に「家電製品」を購入しにくる人が増えました。
やがて、もともとのメイン商品(売り上げが最大)の婦人服の売り上げを脅かしました。この状況に、ほとんどの百貨店は、「家電製品売り場の縮小」を行いました。
結果、後から参入した「家電製品を、大々的に取り扱う百貨店」に、一気に追い抜かれてしまいました。
私たち toiee Lab は、先人の知恵を頼りに、「予期せぬ顧客」の「予期せぬ購入」に目を光らせ続けてきました。
つまり
「何かの代用で購入している人はいるか?」
「その人が、本当に欲しかったものは何か?」
このような問いを、毎週、毎月チームで行いながら、様々なことにチャレンジしてきました。
「といてら」で、大きな勘違いをしていました
私たちは、大きな間違いを犯していました。
まず一つ目は、「といてら」の方向性を間違っていました。
私たちは、この激動の時代には、
- 現代の識字能力に匹敵する「学び方に注意を払うこと」
が大切だと思っています。それは、今でも変わりません。
しかし、ビジネスの現場で働いている人や、小さな会社、チームで大きな成果を出そうと、奮闘している方々にとっては、「遠回り」に感じてしまう「講座」を提供していました。
例えば、Medium (私たちがウェブサイトとして使っている急成長中のサービスです)講座は、「学び方を、短時間で伝えて、あとは自分で学習しよう!」としていました。
確かに「学び方」を学べば、あとは実践しながら、どんどん「習っていないことを学べる」のですが、試行錯誤の時間が続きます。
そうではなく「もっと具体的なスキル、知識を得られるレベルまで」連れていった上で、「さらに応用ができるように」すべきだったことに、今更ながら気づきました。
図にすると、以下の通りです。
Before 2016, After 2017
端的に言うと
- 2016年以前の「といてら」は、『学び方』を学んで、具体的に使えるようになるまでは「自分でたどり着く」
- 2017年以後の「といてら」は、『学び方』を学んだ上で、さらに具体的に「自分のサイト」を作ったり「オーディオやビデオ」を貼り付けたり「読ませるデザイン」を実現できるまで、講座でサポートする
と変わります。
一方で、「現代の識字能力」である、学ぶ力を高め続けることを蔑(ないがし)ろには、しません。むしろ、具体的なスキルを身につけることを通して、高いレベルで「学ぶ力」も向上するよう、講座を設計していきます。
具体的には、
- 講座が、より深く突っ込んだ内容にアップデートされる(特にビジネスITツール系)
- ワークショップの様子とともに、独習用の(講義型)オーディオ教材の追加
を行なっていきます。
toiee Labの若いスタッフも、しごかれ、全員が講座設計を担えるようになりました。3チーム編成で、講座を設計、追加し続けますので、どうぞ、お楽しみに!
「といてらのミス」は、成功のチャンスでもあった
ところで、具体的なスキルや知識を身に付けたい人にとっては、昨年(2016年まで)のといてらオンラインは、「物足りない教材」です。
しかし、それを、喜んで購入してくれた方々がいました。よく閲覧してくださっている人(Teachableというシステムを使えば、調べられます)に、順に「なぜ、といてらオンラインを購入したのか?」ヒヤリングをしていくと、
「P.F.ドラッカーの示唆」
を発見しました。つまり、「代用品として購入」していることが判明しました。
積極的にオンライン講座を閲覧している人の多くが
- ビジネス講師
- 学校の先生
- 部下を育成したい上司、経営者
- 将来、教えることを仕事にしたい方
だったのです。
つまり、「教えるための知識」を得るために、といてらオンラインを購入し、利用していました。この方々が本当に必要としているものは、
- どう教えると、効果的なのか?
- いかに、学習を促進するのか?
- 能動的で、積極的な学習を引き起こすには、どうしたらいいか?
- 満足度の高い、講座はどう設計したら良いか?
など、「学習理論」と、その周辺の知識です。
そのような教材を、toiee Lab が提供てきていないため、代わりに「といてら・オンライン」を購入していました。
この問題を解決することを、これからやっていきます。
先生、指導者のためのコースを作ります
現在、体系化できている知識は以下の通りです。
- アクティブラーニングを簡単に実現できる「ツール群」
- FILM学習理論(入門、中級編、上級)
- ラーニングデザイン(エッセンシャル)
- ラーニングファシリテーション
さらに、毎月、toiee Lab内で開発している講座の設計図を残しています。
これらの設計図を使って、
- 具体事例を通して、いかに設計するか?
をお伝えすることができます。
これらは、全て「講義型のオンラインコース」として提供する準備を進めています。toiee Labの「企業秘密」とも言える、最新の研究結果を公開します。
さらに、toiee Labでは、「理論は現実に従う」のもと、現場での実践を重視しています。結果、毎月、様々な講座を設計し、開き、テストを行ない、ファシリテーションの事例もたまってきています。
これらをベースに
- 毎月、具体的な「講座設計」の解説と、ファシリテーションのコツ
- 最新の学習理論上の発見
をシェアしていくことが可能です。
上記の「全ての知識」にアクセスできる「FILM CLUB」をスタートさせます。
個別に購入すると、何万円もする教材ですが、月額の継続プランで、無理なく学び続けられるようになります。
是非、お楽しみに。
「といてら・オンライン」を教師用として代用購入している方へ
もし、 あなたが「といてらオンライン」を、「学習理論を手に入れるため」に購入されている場合は、以下のように「サービスの交換」をさせていただきます(詳細は、後日お伝えします)。
- 永久会員の方 : FILM CLUB永久会員に変更することが可能です
- 月額プランの方 : お手数ですが、ご自身で解約して、FILM CLUBに、改めてご参加ください
まとめ
非常に長くなりましたが、結論はこうです。
toiee Lab は、2つのサービスを加速させていきます。
- といてら & といてらオンライン : 成果につながる高いレベルで、最新の知識、ITツールなどを習得できる講座群
- FILM CLUB : 最新の学習理論の成果を学べる、先生、指導者、経営者、ビジネス講師のためのオンラインコース
そして
- 本当に欲しかったのは、FILM CLUB だった・・・という方には、変更をご案内します
追伸:
ここに書くと、混乱を招くかもしれませんが、「といてら」教材を使って、あなたが講座を開けるようになる「といてらパートナー」も、随時募集を行うことにしました。これから、徐々に整理して、わかりやすくお伝えしていきます。
お楽しみに。