学ぶことの可能性
こんにちは。
toiee Lab亀田です。
今日は、「学ぶこと」の可能性について、一緒に考えたいと思います。
(以下、実話です)
場所は、シンガポール。
すごく貧しい少年がいました。
父はおらず、母の手ひとつの家庭でした。
出産や、1歳の誕生日など、家族のお祝い、記念日には写真を撮りますが、生活が苦しかったので、13歳のなるまで、自分の写真が一枚もありませんでした。
シンガポールは、先進国で世界的にみて裕福です。
少年の友達は、夏休みに旅行にいった思い出などを語り合うので、少年は話すことがなく、いつしか、人と喋ることが苦手になりました。
・・・
さて、この少年は、将来、どんな人間になったと思いますか?
自分の写真がないことに、劣等感(コンプレックス)を抱いて写真嫌いになったでしょうか?
ここで紹介するぐらいだから、「画家になった?」と思うかもしれません。
人は過去に囚われず、未来を変えることができる
ところで、テレビのワイドショーなどでは、犯罪を犯した人の過去を振り返り
- 幼少期、恵まれない環境で育ち
- 周りとの阻害を感じ
- 社会を恨み、犯罪に手を染めた
など、「幼少期のトラウマ、環境」が、犯罪者を作ったみたいな理屈を当たり前のように語っています。
つまり、「Aが原因で、Bになった」という図式を、簡単に当てはめ、納得したフリをしています。
では、幼少期貧乏で、シングルマザーに育てられたら、高い確率で犯罪を犯すか?と言われたら、そんなことはありません。
何を隠そう、私も「シングルマザー」に育てられた一人です。ですから、こういう「AだからB」の論調には、断固反対します。
人は「現状や、過去に、どんな意味付けをするか?」に置いて自由意志を持ち、その選択が、未来を作ります。
少年は、現在なんと・・・
世界トップクラスの「フォトグラファー」になりました。どのような経緯で、そうなったか、不思議に思いませんか?
少年の半生に戻りましょう。
・・・・
13歳のとき、少年の母は、少年にカメラを買って、プレゼントしました。
彼だけでなく、彼の妹の写真も一枚もないため、少年にカメラを買い、妹の写真を撮るように、お願いをしました。
それから、彼は妹の写真を撮影しました。人の写真を撮る喜びを、最初に得た経験でした。
そのような出来事の4ヶ月後、彼の母は急死しました。
もしかしたら、自分の余命を感じて、息子に希望を託したのかもしれません。
その死を受け、「買って貰ったカメラで、人と関われるようになろう」と決意し、「カメラがあるから、写真を撮ろう」といって声を掛け、人を喜ばせ始めました。
その後も、プロとして独立するまでは、例えば、日本の工場で働き、休み時間に、日本のテレビや雑誌などで、日本語を勉強し、今では、日本語も流暢に話します。
そして、その後、努力を続け、世界トップクラスのフォトグラファーになりました。
あなたも聞いたことがある、日本の有名ミュージシャンや、ファッション雑誌などを手がけ活躍中です。
彼の名前は、「レスリー・キー」です。
学ぶという可能性
私達は、生まれたとき、等しく「ゼロ」で生まれてきます。脳には何も入っていません。
もちろん、家が裕福だったり、特権を持っていたりと、差があるかもしれません。
裕福だったら、学習塾や、小さい頃から英語を学び、苦労なく、ネイティブレベルで話せるかもしれません。留学させてもらえるかもしれません。
しかし、最近の脳科学が示すように、脳は、驚くほど、柔軟です。
- 「学ぶ事に遅いことはない」し、「環境が悪くても、学ぶ事で、チャンスは得られる」
私の師の一人は、55歳になってから、外国語を学び始めた人がいます。今では、10カ国語を自由に話します。
私の母も、63歳にして、英語を学び始めました。
あなたは、
- 学びたい!と思った時
- それが、ベストタイミングだ
と、考えることは、できるでしょうか?
あのとき、学んでおけば…と思うの人の性ですが、これは、先の「Aだから、Bだった、しかたない」の論理と同じです。
つまり、
- 「あのとき学んでないから、もう遅い、やっても仕方ない」
といえば、チャンレンジして、失敗することもありません。でも、そんなふうに考えるのは、もったいなくないですか?
- 「Aだけど、Bする!」
- 「Aだからこそ、Bする!」
そう、意味付けを変えることが、人生の選択だと思います。
レスリー・キーさんのように、どんな状況であれ、学ぶことはできるはずです。
私たちが目指す教育
私たちは、どの教育機関よりも、人の可能性、学ぶことの可能性を信じたいと願っています。
もし、あなたが、パソコンが苦手と思っていても、「あなたなりに一歩も、二歩も前進」でき、人生の楽しさや、意味づけを変えてしまえる、そんな教育、学ぶ場を作るために、日々、懸命に働いています。
「やってみたい!と思った瞬間、それがベストタイミング」
だと思って、一歩を踏み出してみてくださいね!
あなたの参加をお待ちしています。