LFT事例紹介 : 大学教員・子育てママ 池藤さん
ラーニング・ファシテーション事例紹介
Q. あなたは、現在どんなことに取り組んでいるのですか?
大学教員として、 授業の中に「学び」が生まれるような授業をしたいと思い、toieeの講座を参考にやっています。また、一般の人(特に自分と同じように「親」として子供に学んでほしいと思っている人)を対象にイベントを開催しています。
Q. なぜ、ラーニング・ファシリテーション を学ぼうと思ったのですか?
以前より、大学で授業をしている中で、
- 授業を聞かないのは学生のせい?
- 講義で寝てしまうのは、学生の問題?
- 授業のやり方が悪い?
と、絶えず自問自答しながらやっていました。
これらの疑問を解決するヒントが、toieelabのラーニング・ファシリテーションという考え方にあるのではないかと思ったのが、学ぼうと思ったきっかです。
そして、本格的に学びたいと思ったのは
> 「LFT(ラーニング・ファシリテーター)」は、「講師」ではない。
という考え方を、体験を通じて理解した時です。このエピソードを簡単に紹介したいと思います。
私が、初めてtoieelab のワークショップに参加した時のことです。内容は「スマホで『あっ』と驚く写真が取れる写真ワークショップ」でした。
その時に、進行をしていたLFTさんの態度を見て、
「このスタッフさん(参加した当時、LFTはスタッフさんだと思っていました)、プロカメラマンではない?。専門の知識や技能を持っていない人が『講師』をしている!」
と驚きました。
専門家ではない人が講師を務めるワークショップを受講したのは初めてだったので、不思議な体験でした。
数年前より、医学部で取り入れられている「SP参加型授業」で、「FT」を学んだことがある私にさえ、信じ型い光景でした。
しかし、その講座が終わったとき、受講する前の自分を振り返ってみると、自分自身がすごく学んでいることに気がつきました。
教えられていないのに、 確かな成長を感じている自分に驚きました。
この瞬間、初めてLFTの役割に気がつき、
「自分もこんな授業がしたい!自分もLFTになりたい」
と思いました。
現在では、毎日の大学の授業の中でLFTとして生徒に関わることを意識しているので、今までよりはるかに実際に学校の授業で生徒の学習を引き出すことができていると実感しています。
Q. LFTワークショップの感想を教えてください。
自分とは違う様々なフィールドで活躍する人と、様々な考え方を持った人が、共に学ぶことで、様々な学びが生まれます。
それを、自分のフィールドに持って帰ることができる。すごい場だと思います。また、自分の意見が決して否定されることはなく、他の人の役に立つことがある、「驚きの場」です。
同じ業界で同じ立場の人と話していると見えない視点が見えてくる。いろんなアイディアやアドバイスがもらえる。
まさに、「井の中の蛙、大海を知らず」
にならずにすみます。
Q. LFTになって、良かったことを教えて下さい。
今年、初めて、「導入教育」という「学生に『大学での学び(学修)』について学ばせる」という授業で、設計にtoieelabで知ったワークの内容を使うことができ、「授業」⇒「学習を生み出す場」にできたと思いました。
まだまだ改善の必要はありますが、一部の学生には「受けていて良かった」、「将来の役にたちそう」という感想をもらえました。
また、某学生の学び方をみて、「学ぶ場の力」と「可能性」を目の当たりにしました。LFT Mindsetを知っていたことによる喜びを教えてもらえました。
正直、完全に授業で実践できているわけではなく、現在受講している学生には悪いと思いつつ、試行錯誤しながら、授業を進めています。そんな中、失敗したり、一部の学生には理解されずに挫折感を味わいながらも、一部の学生には「受けていた良かった」といってもらえると信じて今も続けています。