あるがままの自分に、YES と言える場所
「といてら」をスタートします
toiee lab は、小さな小さな「夢」から始まりました。
小さな小さな夢は、夢というよりも「可能性を信じたい」という祈りでした。自分たちの人生を全力投入できる「何か」を見つけ、チャレンジしたい。ワクワクすることを、本業にして、行けるところまで行きたい。
ひとつ間違えると、ちょっとしたボヤを起こしかねない「小さな小さな炎」を頼りに、たくさんのことにチャレンジしてきました。
何度も、何度も「これが広がったらすごいことになる!」と希望を持ち、失敗し、その繰り返しでした。それでも、すぐに次!と言って行動をし続けました。
そして、ある日、ふっと立ち止まって考えました。
「なぜ、私たちは、これほど頑張っているのか?」
「私たちに、次の一歩を踏み出させるものは何か?」
そんな問いをした時、私たちの「可能性を信じたい」という祈りは、「具体的な行動」に変わり始めました。
ペイフォワード
私たちが、生きる目的
ある日、一回りも年の違う若いメンバーが言いました。
「亀田さんをはじめ、多くの人たちにしてもらったことを、
自分も誰かにしたい」
そんな純粋な言葉を聞いた時、私がしていることを振り返しました。私がやっていることは、何か?
「私がしてもらったことを、次の人にしているだけ」
多くの恩師が、私にしてくれたことを、もっと多くの人が受け取れるように整理して、次の人に渡す。ただ、それが私の仕事なのだと、気づかされました。
私たちができること、もっと言えば
人類がやっていることは、究極的には「ペイフォワード」だろう。仕事、生きるとは、自分がもらったものを、なるべく発展させて次へ
こんな当たり前のことに気づきました。
私たちがされて、嬉しかったこと
あるがままの自分を受容してもらう
では、私たちがしてもらって「嬉しかったことの中でで、自分たちが発展させ、次へ渡せることとはなんだろう?」と考え時、2つのことが思い当たりました。
一つは、 toiee lab で進めている「学ぶことを、根本的に変えてしまう学習理論」と、その理論を体現した教材を広げていくことです。
そして、もう一つは「本当の学びの場」が持つ「すごい可能性」を、多くの人に提供することです。
その「すごい可能性」は、何かが学べるようになる、素早くスキルが身につくとか、そんな次元ではありません。
もっと人を幸せにできる可能性、それが「学びの場」にはあります。それは、
「あるがままの自分でいることができる、深い受容の場」
「あるがままの自分にYesと言える場」
です。
人が集まってしか生まれない、学ぶ場がもつ可能性
違いをあるがまま受け入れ、創造性に転換する
深い学習が引き起こる場は、具体的なスキル知識が短時間で学べる、という以上の大切な「何か」を示唆しています。それは「人と人が集まって、同じ空間で学ぶ」時にしかできない、何かがあるということです。
深い議論や学びを引き起こすには、「自分が持つ前提や価値観」を明らかにし、他の人と比較してみることが欠かせません。その結果、「あるがままの自分」を発露することになります。
そのようなプロセスの結果、
- 違いをあるがままに受け入れ
- 自分とは違う他者おかげで、自己や対象を深く理解すること
- 違いがぶつかり合うことで、新しい何か創造できること
を目の当たりにし、多様性の大切さを「体験として知る」ことになります。
多様化する価値観がぶつかり合い、断絶が起こりやすい現代において、この発見は大きな価値と可能性があると、私たちは信じています。
言葉で「多様性が大切」「あるがままの自分が大切」と言われても、それは学ぶことはできません。多様性を目の当たりにし、それが生み出すものを目の当たりにする体験なしには、何も語ることはできません。
現代の寺子屋「といてら」
といてら 6原則
深い学びの場は、もちろん「知識や技術」を学ぶ場としても機能します。さらに「お互いを理解し合う場」としても機能します。さらに、失われつつある「地域コミュニティ」の役割を果たす可能性すらあります。
NHKのテレビ番組、白熱教室で有名なマイケル・サンデル教授が指摘するように、私たちと政治も新しい局面を迎えつつあります。多様化した時代、もっと豊かな暮らしをするなら、今の政治システムそのものを考え直す必要があります。
例えば、投票というマジョリティ優先のパラダイムは2500年前と変わりません。さらに「選択の不可能性の研究」から考えても、古すぎるパラダイムと言わざるを得ません。
ではどうしたらいいか?
新しい何かを創造することが必要ですが、それは人任せにはできません。一人ひとりが、本質的な民主主義、政治、正義、哲学などを理解し、議論の仕方を学び、創造の方法を学ぶことが欠かせません。
そんな壮大なことは、一夜にしてできることはありません。
しかし、不可能ではないとも思っています。
かつて、ほとんど死人を出さず明治維新という革命を実行し、その後、近代化を成功させた立役者の一つ「寺子屋」のような活動があれば、時間はかかっても可能だと私たちは考えています。
そんな可能性を拓くために、私たちは「といてら」をスタートさせました。そして、以下の6原則を定義しました。
1. オープンなコミュニティとする
- 入ってくる人を拒まず、出て行く人を無理に引き止めない、個人の考えを尊重する
- また戻ってくる人も、歓迎する、
2. 多様性を受容する場とする
- 様々な価値観を受容できる場所とする
- 自分の価値観を表明することができる場所とする
- 親がダメでも、親戚がダメでも、友達がダメでも、ここがある!となることを目指す
3. 相互理解と協力の場とする
- 多様な価値観を表明するだけでは意味がない
- 価値観を表明した上で、お互いの違いに相互理解を行い
- 相手を自分を理解し、世界を理解するための貴重な学びの相手とする
- 違いを生かして、新しい何かを創造する
4. 教育を与えられる場ではなく、学ぶ場とする
- 特定の正解を与えるのではなく、「自分で掴み取る」「自分が学ぶ」を実現する
- 学ぶことは、自己の責任であることを学ぶ
- 開催されるイベントや講座は、常に「学習を創造する」ことを意図する
- オーガナーザーは、学習の創造について深い理解と、その理解の改善を習慣とする
5. コミュニティは模範を示す存在であること
- つまりは、コミュニティー自体が「良い学習者」としての模範を示す
- コミュニティを代表する「オーガナイザーは模範」となること
- 外からのフィードバックを受け、自己を律し、自己の価値観を問い、自己の存在理由を問う
- そして「常に次」を生み出し、新しい価値を創造する
6. 以上ができなければ、コミュニティは解散する
まずは、といてら関大前から
あなたの参加をお待ちしています
といてらは、民間の活動です。
経済面も、社会面も同時に満たすチャレンジです。でも、そんなに難しくないと思っています。かつて日本を育てた明治生まれの人々は皆、「経済面も、社会面も両方を豊かに」してきました。
彼らがやってきたことを、もう一度、私たちが現代らしく取り組むだけのことだと思います。
失敗もたくさんするでしょう。でも、その度に「学び続ける」ことができます。あなたと一緒に学び、成長し、あるがままの自分にYESと言えるように、といてらを始めます。