この春、新しい習慣を身につけたいあなたへ
FILMシートを使って、確実に身につけよう
こんにちは
toiee Labの中村です。
あなたは、この春につけたいスキルや習慣はありますか?
- 今年度こそは、健康的な食生活を始めたい
- 知識を増やすために、本をたくさん読みたい
- ダイエットしたい
などなど。
新しい習慣を作るのは難しい
でも、新しい習慣を身につけるのは、苦労も多く失敗することも多くありませんか?
僕の場合、「早起き」という習慣をつけようと、何度もチャレンジしましたが、なかなか身につきませんでした。
いろんな工夫をしましたが、失敗し続け、半ば諦めていました。
ところが、ここで紹介する「FILMシート」を使うことによって、意外な原因を見つけ、早起きの習慣を身につけることができました。
その結果、朝の人が少ないスタバで優雅にカフェをしながら、仕事や勉強などをしています。
早起きだけでなく、あらゆる習慣づくりに
「なんだ、早起きか、、」と思うかもしれませんが、他のことにも大いに応用できます。
この記事では、
- 具体的にどう考え
- どうFILMシートを書いて
- どう行動し
- どう振り返りをしたか
を解説します。
「早起き」を参考に、あなたが身につけたい「新しい習慣」作りに、FILMを役に立てていただければ、嬉しいです。
では、早速始めます。
なぜ、早起きなのか?
時間が欲しい!
僕は、仕事以外でもやりたいことがたくさんあります。現在のチームで働くだけでなく、多くのことにチャレンジしたいと思っています。
例えば、
- Webサイトを自由自在に作れるようになりたい
- コピーを上手くなりたい
- 将来のサッカー教育に役立つ体の勉強をしたい
- 学習理論について、学びたい
- 教養を身に付けたい
- 他業界の方と繋がり、人脈を広げたい
これらを実現するには、「まとまった時間」を必要とします。
しかし、平日は10:00–19:00 で仕事をしています。また、一人暮らしをしているので、帰宅した後も、ご飯を作り、洗濯物し・・・とやることがたくさんあります。
結果、あっという間に夜の時間は消費され、気づけばもう寝る時間になってしまいます。
まとまった時間を確保する方法
「時間が欲しいけど、どうやって作ればいいのかわからない、、」
そう思っていた矢先、本屋さんでこんなタイトルの本に出会いました。
「仕事のデキる人は、朝の時間の使い方が違う」
本の概要は、
- 朝なら、邪魔が入らない
- 朝なら、頭がスッキリ、フレッシュな状態
- 早朝早起きすれば、まとまった時間が取れる
このように、早起きをすれば「まとまった時間」が作れ、勉強したり、重要な仕事を優先して行うことがでる・・・など、書かれていました。
この本を読み終えたあと、確信しました。
「僕に必要なのは、朝早く起きる習慣を作ることだ」
早起きができない・・・
度重なる挫折
しかし、何度、チャレンジしても、「早起きが続かない」という挫折を味わいました。
早起き習慣1日目は、気持ちも十分に入っており、「早く起き」できます。しかし、2日目、3日目となってくると、だんだんと睡魔に負けはじめ、起きることができなくなり、気がつけば「いつも通りの時間」に起きている状態になりました。
さらに悪いことに、2度寝しても「夜が遅かったから仕方がない」と自分に言い訳をして、俺は悪くないと自己弁護していました。
それでも、本屋さんに行った時に「できる男は5時に起きる」みたいな本を読むと、
- やっぱり早起きが重要
- 明日から、絶対に早起きをしよう
と意気込み直すも、何度やっても3日以上続くことはありません。
そんなことを繰り返していると、いくら早起きの習慣が大事だと思っていても
「またどうせ続かないだろうな」
と思ってしまって、早起きの習慣を始めること自体も、嫌になってしまいました。
FILMシートを使ってみよう
早起き習慣の挫折のせいで、「あー、僕はこんなに意志力のない人間なのか、、」と落ち込んでいました。
どうしたものかなー、とお風呂で考えている時に、ふと仕事で同じような問題をFILMシートで解決したことを思い出しました。
経験上、FILMシートを使うと「何度も繰り返している問題の根本的な原因」を見つけるのに、すごく役に立ちます。
「早起きできない」のは、何度も繰り返している問題です。
この問題には、何か見えていない原因があるはずだと思い、FILMシートで習慣を改善することに取り組み始めました。
予想外の「起きれない原因」
以下は、予想外の原因を見つけ、「早起き」ができるようになるまで、どうFILMシートを使ったのかを具体的に紹介しています。ぜひ、あなたが身につけたいものに置き換えてイメージしながら読んでみてください。
1 : 初めに書いたFILMシート
まずは、自分の1習慣を分析してみようと思い、以下のようにFILMシートを書いて見ました。
1枚目のFIMシート
2 : FILMシート振り返り
1週間後、上記のFILMシートの振り返りをしました。
1枚目のFILMシートの振り返り
実際の結果は、1週間の5日のうちの「たった1日」しか早起きすることはできませんでした。
予想外だったのは、意志力をあげるために部屋の壁に張り出した「凡事徹底」という文字は、一番意志力が試される瞬間(朝目の冷めたベッドの中)からは見えることなく、全く効果を成しませんでした。
効果を成さなかったどころか、むしろ、早起きできず、罪悪感と共に起き上がった瞬間に目に入るので、逆効果でした。
意志力をあげるはずの壁紙が、ググッとモチベーションを下げる壁紙になってしまいました。
ただ、良い情報も得ることができました。
唯一起きることができた1日は、前日12時以前に寝ていたことを発見しました。しかも「起きなきゃ」という意志力など全く意識しておらず、スッキリとした目覚めでした。
この結果を踏まえ、次の週の行動計画を立ててみました。
3 : 2枚目のFILMシート
2週目のFILMシートは、こんな感じで書いてみました。
2枚めのFILMシート
4 : FILMシート振り返り
2週間目のFILMシートの振り返りは、以下のようになりました。
2枚目のFILMシートの振り返り
実際の結果は、5日中、1日しか早起きすることはできませんでした。
それどころか、行動計画していた「12時以前に寝ること」さえ1日しかすることができませんでした。
「間違った前提」について考えてみると、
夜友達からいきなり連絡が来たり、ご飯に誘われたり、しなくてはいけないことができたりと予想外の予定が入ったことが多い
を発見しました。
この発見を元に、1週間を思い起こすと、「予定していない用事」がたくさん入っていることを発見しました。
予定の多くは「飲みに行こう」「ちょっと話そう」などなど。もし、僕が意志力が強く「12時になったから、帰るね」と話を切り上げられるなら、良かったのですが、大抵はズルズル、飲み続けてしまいます。
自分の性格を踏まえれば、早起き習慣のためには、「急な予定(特に飲み)を断る」ことが必要だと結論づけました。
このような発見を通じて、もう一つ発見したことがあります。
5 : 3枚めのFILMシート
上記での発見を踏まえて、次の週の行動計画を立ててみました。
3枚目のFILMシート
この3週目のFILMシートを書いたあたりから、朝の早起きができるようになり、習慣化してきました。
FILMシートを習慣づくりに
以上の経験を踏まえて、以下に「FILMシートで習慣づくり」の方法をまとめます。
意志力が原因ではない
FILMシートを書く前は、朝早く起きれないのは意志力の問題だと思っていました。
早起きできなければ、「あー、またやってしまった」「気持ちが足りないわー」と思っていました。
でも、2週間FILMシートを使って分析してみた結果
- 早く起きれるかどうかは、12時以前に寝ることができているかが重要
- 睡眠時間を十分に取れていてば、意志力とは関係なく、早く起きることができる(自然と目が冷めるのでスッキリとしている)
- 睡眠時間が短かれば、どれだけ意志力をあげようと工夫しても睡魔に勝つことはできない
- 十分な睡眠時間が取れない原因は、急な予定が長引くこと
- 僕は予定が始まれば、やめるほど意志力がないこと
- 早起きするためにすべきことは、急な予定を入れないこと
を知ることができました。
実際に、3週目以降、急な予定を断るようにしてからは、朝早く起きることができ充実した時間を過ごすことができるようになりました。
新しい習慣を身につけるには、ストイックな性格になる必要はなく、「習慣を邪魔する原因」を探して、取り除くことが重要です。
一日、たった10分でOK
毎週1回、たったの10分間。FILMシートを使って自分の行動を細かく分析しました。
その結果、早起きできなかった予想外の原因を見つけることができました。
あなたが何かを継続的に取り組むことに挫折したことがあるなら、原因はあなたがまだ自覚していない、あなたの行動、思考、癖が原因かもしれません。
このような「表面化していない原因」を見つけるには、継続的な「観察」が必要です。FILMシートを使えば、観察眼が鋭くなり、すぐに見つかります。
しかも、毎日10分だけ時間を割けばOKです。
頭の中じゃなくて、紙の上でやろう
最終的な結論だけを見ると、
- わざわざシートを書かなくても
- 考えればわかりそう
と思う方も多いでしょう。
しかし、「頭で考えただけ」と、実際に仮説を立てて、行動して、検証した「生々しい経験」では、比較にならないほど「納得感」が違います。
また、FILMシートを使うとで「観察眼」が鋭くなった結果、「自分が想定しているほどには、自分の行動や思考を細かく見ていないこと」を実感しました。
普段は頭だけで考えているつもりになっていても、いざ紙に書き出して見ると、思いもしなかった発見があります。
細かく分析して、確実に身につけよう
FILMシートを使うと、新しい習慣を取り入れる時に「ムリやり」取り入れるのではなく、あなたの生活や特徴にあった形で取り入れることができます。
この春、新しいスタートのお供に、ぜひFILMシートを活用してみてはいかがでしょうか?