IT転職エージェントから聞いた「転職に欠かせないポイント」
toiee Lab 西です。
先日、IT系の「転職・人材会社」の友人と話し、プログラミング・スクールやプログラマーの転職に関する興味深い「現実」を教えてもらいました。
彼の話からの最大の成果は「ポートフォリオ」の重要性です。ポートフォリオと呼ばれるものさえ、しっかり用意してくれれば、いくらでも紹介できるし、紹介先とのトラブルもなく、3方良し(就職先の会社、転職する人、そして彼)が実現できるとのことです。
彼曰く、「とにかく、ポートフォリオさえしっかりしてくれたら、それでいい。学歴も、どこのスクールの卒業生であるかも、重要じゃない」とのことです。
以下で、詳しく説明します。
高額なプログラミング・スクールを卒業しても、転職できない人の特徴
ある日、転職エージェントである友人のところに「自信満々」のAさんがやってきました。Aさんは、
- 「某有名プログラミング・スクールを卒業しました。私は、プログラミングできます。転職先を紹介してください。」
といいます。
友人は「プログラミング能力の高い人の転職をサポートできるのは、嬉しい」と期待していました。
しかし、面談が進み、質問を重ねていくと、その期待は崩れていきました。
- 友人:具体的に、どのようなプログラミング言語を使えるんですか?
- Aさん:HTMLとCSSです。
- 友人:(HTML・CSSは、プログラミングではないけど・・・)なるほど。コーディングが専門なんですか?実際に作ったサイトなどの(※)ポートフォリオはありますか?
- Aさん:ありません。
- 友人:・・・。実際に作ったシステムなどが載ったポートフォリオがないと、転職は難しいです。Aさんの力量を測る判断材料がないため、面接に辿り着けません。まずは、ポートフォリオを作るところから、お願いします。
- Aさん:そうなんですか!?
※ ポートフォリオとは、自分がこれまで作成した作品、仕事をまとめたものです
ポートフォリオがないと、土俵に上がれない
IT系は実力主義の世界です。
だからこそ、カースト制度の残るインドでは「カーストに乗っていない、実力で世界に出られるプログラマー」を目指す若者がたくさんいます。しかも、英語が公用語なので海外でも働けます。
もちろん、日本でも「学校歴」よりも「実力、経験」が重要です。
では、実力を証明するには、どうしたらいいか? その答えが「ポートフォリオ」です。
ポートフォリオとは、自分が手がけてきた「仕事」や「作品」をまとめた履歴書かつ実績証明です。作り方は、色々ありますが、シンプルに「このサイト」と示せる画像とリンク集でも構いません。
あるいは、「WordPress開発者になろう・スクラム」で学ぶ Github というサービスのアカウントでもOKです。Githubを使える証明になりますし、Github上での活動(開発活動)が、そのまま「ソーシャル・プルーフ(証明書)」として機能します。
これは「企業に就職」する場合だけに限らず、「フリーランスで仕事を受ける」時にも非常に重要です。仕事を受注する確率をあげ、安く買い叩かれないためには「ポートフォリオ」が重要です。
もしポートフォリオがなければ、依頼主側からしたら、「実力が測れない」ためリスクを感じます。最悪、依頼した仕事が終わらず、損失を出すかもしれないと思えば、いくら安くても依頼はしません。一方で、しっかりとした実績があり、過去の仕事からレベルがわかれば、依頼者は「適正価格」で依頼をしてくれます。
つまり、ポートフォリオは、プログラマーの必需品です。
ポートフォリオは「学習開始」から作ることができる
ポートフォリオ = 実績証明を作る必要性は理解できるとして、「どうやって」作れば良いでしょうか?
- 実績を作るには、「依頼をもらって、仕事をする必要がある」
- 依頼をもらうには「実績が必要」
と考えると、よくいう「鶏が先か、卵が先か」になってしまいます。
当然ですが、転職をしたいのであれば、「転職エージェント会社に登録する前」にポートフォリオを用意する必要があります。
答えは意外かもしれませんが、「学び始めた時」から作るべきです。
もしかしたら、「そんなの無理だ」と思うかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
工夫次第で「一石三鳥」ができます。つまり
- プログラミング学習
- 学習効率のアップ
- ポートフォリオ作り
これを同時に行うことができます。
WordPressだから、一石三鳥できます
今回のWordPress開発者になろう!スクラムでは、
- 実際に動くサイトを作る
- 自分のブログを立ち上げて、カスタマイズする
- 仕事の受注にチャレンジして、実績を作る
などを企画しています。
なぜなら、「プログラミングは、現実で使うものを作ることを通じてしか学べない」からです。
私は書籍やオンラインコースでプログラミングにチャレンジし、見事に玉砕(挫折)しました。受験勉強のように、真面目に解説を読み、練習問題を解くを繰り返しました。しかし、自分が何をやっているのか?モヤモヤした状態でした。
記憶も曖昧で
- 記憶にも残らず、
- 実際に学んだプログラミングの文法が、どのような場面で使えるのか
などが理解できず、挫折しました。
つまり「具体的に何かが作れる知識やスキル」が身につきませんでした。ただ、なんとなく知っているレベルで、プログラミングができるとは、胸を張っていえませんでした。
上記のような、私が行った学び方では、プログラミングの習得は難しいです。
私のような「受験勉強的」な学び方ではなく、「もっと別の学び方」が必要です。世の中のできるプログラマーは、スクールに通わず独学でプログラミングを学び、次々とキャリアアップをはたしています。彼らの学び方を一言で表せば「実際に動くものを作る!」です。
独学で学んだ人たちは、口を揃えて「何か作りたいものがあって、そのためにプログラミングを覚えないと、プログラミング能力は身につかない。プログラミングは受験のようなラベルではなく、スポーツのような手に職、経験を通じて得る技術だ」といいます。
詳しくは、説明会で解説していますが、基礎だけサッと学んだら、とにかく実際に必要なものを作る中で学ぶべきです。
無料オンライン説明会はこちら
実際に作りながら、学んでいると、挫折し辛いだけでなく、もう一つ良いことがあります。
それは、ポートフォリオに載せる成果物ができる点です。WordPressの開発なら「動くもの」を作っているので、例えばご自身のブログを立ち上げ、そこに実装してしまえば良いのです。
就職、就職、就職と目の色を変えるだけではなく「共に学ぶことを」を楽しみませんか?
転職エージェントの友人から聞いた「興味深い現実」をお伝えしてきましたが、大切な前提があります。それは、「プログラミングを学ぶこと自体を楽しむこと」と、「一人で学ぶのではなく、一緒に学び楽しむこと」です。
今回のスクラムには、私も学び手の一人として、皆さんと一緒に参加します。
スクラムが始まったら、積極的に勉強会などを開き、実際に色んなものを作る機会を作っていきたいと考えています。
また、参加者を募って、何かプロジェクトを立ち上げ、複数人で1つのものを作りたいと思っています。
スクラムに参加しようか、迷っている方は、ぜひ私と一緒に学びましょう!
楽しく、たくさんの成果物を作りながら、プログラマーデビューのスタートダッシュを決めましょう。