ファシリテーション・レジュメ

FILM JOURNAL の始め方(クイック版)

自己刷新ノートを始めよう

目次

(1) FILM JOURNALとは?

ToDoを管理して効率的に働くだけではなく、「自己刷新」をするために、仕事やプライベートの記録を残し、自己を分析し、成長し続けるための「Journal (日記) & Todo管理(予定管理)」ノート術です。

海外で流行している Bullet Journal をベースに「自己刷新ノート」として、再構成したものです。誕生の経緯はこちら

4つの特徴

  1. デジタルではなく「アナログ」。物理的なノート、紙、ペン、しおり、マスキングテープなどを使います。(とても重要です)
  2. Todo管理、仕事術ではなく、「自己刷新」のためのノート。自己刷新のために、仕事ややることを管理するので、「Todo管理 & 自己刷新」ノートになります。
  3. 超シンプルなルールを土台に、独自にルールを工夫する。特定の「こうしなさい」はありません。あなたのための使い方を自分で作ります。
  4. 物理的なノートも、どんどん工夫する。しおりを増やしたり、要素を増やしたり、色をつけたり、紙を貼り付けたり。加工しながら使います。

心得

正しい使い方を覚えて、繰り返して身に付けようと「思わないで」ください。自分なりの使い方を探求することで、自然と仕事術や、自己刷新の仕方、分析能力がつくようにします。

シンプルなルールから、カスタマイズ、カスタマイズ、カスタマイズをしていきます。

難しく考えず、「やってみて、振り返って、工夫を考える」を繰り返しましょう。

(2) システムを理解する

7つのパーツ

FILM JOURNAL は、以下の8つのパーツからなります。

  1. ミッションステートメント・ ページ (MISSION STATEMENT)
  2. インスパイア & アファメーション・ページ (INSPIRE & AFFIRMATION)
  3. 目次・ページ (INDEX)
  4. 未来の予定・ページ (FUTURE LOG)
  5. 月次・ページ (MONTHLY LOG)
  6. 日次・ページ (DAILY LOG)
  7. FILM SHEET・ページ
  8. ルール・メモ

関係は、以下の図のようになります。

ノートのパーツと関係

ノートに上記の8つのパーツを作ります(後述)。新品のノートを用意したら、ミッションページ、インスパイア&アファメーションページ、目次ページ、未来の予定ページをまず作ります。

そして「今月」のページを用意します。そのあとに、毎日のメモ(すべきこと、アイデアメモなど)や、FILMシートメモなどを追記していきます。

毎日の仕事の中で、「アイデア」が浮かんだら、未来の予定や、今月の予定に書き込みます。また、「大切にしたいことば」「教え、考え」を選んで、インスパイア & アファメーションページを更新していきます。

すごく重要ですが、何かしらの「まとまった取り組み(プロジェクト)」を始めるときは、FILMシートを作り、目次ページに記し、成長・分析を忘れず行うようにします。

各パーツの具体的な使い方は、あとで説明します。

(3) グッズを用意する

FILM JOURNAL は、手作りをします。自分で作ることで、どんどん工夫できるようにしましょう。工作は「創造性」をアップさせてくれます。また、愛着が湧くので、続きやすくなります

以下のグッズを揃えましょう。(私は、無印良品で探しました)

  1. ノート : ドットがついたものか、グリッドのノートがおすすめです
  2. しおり : 4本ぐらい紐を用意しましょう
  3. A4の無地の紙 : 数枚
  4. マスキングテープ : お気に入りのものを選ぼう
  5. ペン : ボールペン、蛍光ペン

しおりも用意しましょう

(4) 準備する

ノートやペンが用意できたら、早速「工作」です。

4–1. 名前や連絡先を入れる

落とした時の対策をしましょう。これから書き込んで使い込むノートは「あなたの強み」や「あなたがこれからどんな方向に進むか?」を知る重要なノートになります。

落として紛失したらショックを受けるに違いありません。そこで、落としても、誰かに連絡がもらえるように、「これを拾った方へ。こちらまでメールをください。お礼に○,000円をお渡しします」など書いておきましょう。

4–2. ミッションページを作る

最新の行動経済学などの研究では「人格」には触れないようにデータを集め、成功する人、幸せな人について考察します。しかし、2500年前の孔子や釈迦、その他の偉人たちが指摘するように「人格」こそ大切です。

そこで「ミッション(自分を律する方向性)」を書き留めましょう。とはいえ、難しくありません。以下の問いの答えを「今の段階で書く」ことが大切です。

重要なことは「このミッションの変化」を記録することです。

では、以下の「問い」の答えを書き込んで見ましょう(どちらか一方でも構いません。また複数でもOKです)。

4–3. インスパイア・アファメーションページを作る

このページは「セルフコーチング」のアイデアです。詳しくは、「アファメーション (ルータイス著)」などをご覧ください。

自分の内面を整えたり、思考を制御したり、ゴール、目的達成の意欲、言動、思考を「しっかりと制御」し「新しい考えを当たり前のもの(信念に落とし込む)」ために使う場所です。

ここは、頻繁に書き換えることが多いので、マスキングテープで貼り付けて、付け替え可能にしましょう。


4–4. 目次ページを作ろう

目次ページを作ります。4ページほど空白で用意します。ここには、後で見返したいページの番号を記録します。例えば、FILMシートや、重要なメモなどです。

4–5. 未来予定ページを作ろう

見開きを3分割して「6ヶ月ぐらい先」の予定を書きとめられるようにしましょう。もし、先の予定を細かく設定したい人は「2分割して、書き込めるスペースを増やす」など、工夫してください。

ここには「いつかやろう」とか、「3ヶ月ぐらいしたら考え始めよう」など、アイデアなどもメモをします。

4–5. 今月のページを作ろう

いよいよ「本格的に」書き込みを開始していきます。今月のログを残すページを作ります。見開きで、今月の日、曜日を書き入れます。そして「その日にやるべき予定」などを書きとめましょう。

カレンダーを印刷して、貼り付ける人もいます。好きなように工夫をしましょう。ここでは見開きの左に「日」を書き入れ、右の「日程は決まっていないが、今月すること」を書き入れます。

4–6. ルール・ノートを作ろう

次に「ルールノート」を作ります。これは「あなたの仕事や活動を、記録し、分析する」ためのメモのルールです。

単なる箇条書きだけだと、情報が足りず、自分の仕事ぶり確認しづらくなります。そこで、「箇条書きとチェック」だけでなく、もう少しルールを作ります。

しかし、そのルールを忘れてしまうので「ルール用ノート」を作り、マスキングテープで、貼ってはがせるようにして、ノートを書き入れる時に、参照できるようにしましょう。

ルールは、以下を土台に「増やす」のではなく、少なめでスタートして、徐々に自分にぴったりのルールを決めましょう。

完全に実行する必要はありません。参考にして、独自のルールを作ることが大切です

(5) 最初の一歩を踏み出す

ここまでは「工作」です。これからが、いよいよ「自己刷新ノート」を使う段階です。

FILMシートノートを書く

まず、Monthly Noteの次を開いて「FILMシート・ノート」を作りましょう。FILMシートとは「最新の学習理論をぎゅっと」詰め込んだ、学習改善、習得シートです。

詳しい説明は、別の機会に譲って、ここでは「まず、書いてみる」ことをします。

FILMシートとは?

FILMシートとは、このようなシートを指します。授業、講座、仕事などで、このシートを活用することで、非常に効果的に学習が進みます。

このシートを一枚印刷しておくと、FILMシートを書くときに参考になります。

FILM JOURNAL についてFILMシートを書く

上記の「FILMシートを参考に」、このFILM JOURNAL に関する

を記載しましょう。そして、FILM JOURNAL の効果をチェックする日程を決め、INDEXにページ番号と、共に記載しましょう。

今日のことについて書く

FILMシートがかけたら、今日のことについてメモを取りましょう。完璧に全てを書くのではなく、なんとなく「今日のすべきこと」について書きましょう。

(6) 日々の使い方例

いつも持ち歩こう

物理的なノートは非常に強力です。持ち歩きやすいし、充電も必要ありません。何かを挟んだり、ハッタリ、切ったり、破ったり。

書きたいことを、自由に、どこにでも書けます。

特に大切なことがあるとしたら「朝に5分だけ時間を作る」ことかもしれません。朝に書く、昼ご飯後にチェックするなど、「日常でちょこちょこメモ」できるようにしましょう。

例えば、パソコンの横に開いておきっぱなしにするなどが、非常に効果的です。

人のFJを参考に、自己流を貫こう

私は、ずっと手帳を使いこなせない人間でした。様々な仕事術、時間管理術も全て上手くいきませんでした。原因は「方法を真似る、無理やり飲み込む」ことでした。

人は固有の働き方、ニーズ、求められる責任、仕事の要求があります。したがって、「独自のメソッドを作る」ように、使うことです。

学習の研究者として、言えることがあります。

「あなた独自のメソッドを作って、それを人に教えるつもりで、取り組んでください」

このような意識で取り組むと、自然と「メタ認知」が起こって、仕事の仕方を工夫したり、分析しやすくなります。

是非、工夫したら、その工夫を教えてくださいね!

カラフルにしよう

蛍光ペンや、色を使って装飾しましょう。装飾が得意な人は、装飾にこだわると創造性が発揮されます。また、シールを使うなども効果的です。

自分なりのルールを作ることで、学習は一層進みます。

またオススメの方法は「アイコン」を考案することです。あなたの仕事や、仕事を分析するのに役立つ「アイコン」を考えてみましょう。

すごく面白いプロジェクトを思いついた!

もし、仕事中に面白いプロジェクトアイデアが浮かんだとします。浮かんだアイデアは、そのままほっておくと、エントロピー増大の法則によって、消えて無くなります。

そこで、デ・エントロピーしましょう。

つまり、Future log にかき入れてみましょう。もし、詳細もメモしたければ、ノートに細かくメモを取って、そのノートのページ番号を記載しておきましょう。

今月中にすべきことが出てきた

仕事やプライベートで、いつかわからないけど、今月中にすべきことが見つかったら、Monthly log にかき入れましょう。そうすれば、忘れずに実行しやすくなります。

もちろん、Monthly Log を見直すことを忘れないように。

または、最重要なら、Daily Log に常に書き、移動させ続けるのも一つですし、MUST LIST という紙を用意して挟み込んでもいいでしょう。

考えをまとめたくなって書き入れた

何か思いついたことをまとめて書きたくなったとします。その場合は、ページをめくり、書き込みましょう。そして、INDEXページに追加しておけば、いつでも見返せます。

Weekly 振り返りをしてみた

毎日の仕事の仕方や、取り組み方を見直すことが大切です。すべきことは、今週の毎日のページをざっと眺めることです。

そして「よかった点」「改善点」「次やるなら」「予期せぬこと」「発見、学んだこと」を考えてみることです。

以上をメモするのは、とても良いことです。

毎日、チェックしたい!! と思ったことができた

マスキングテープと紙を用意して、書き込んで、栞がわりにするのは、どうでしょうか?

そうすれば、毎日見ますよね。アナログ万歳です。

最後に大切なこと

No one learns as much about a subject as one who is forced to teach it.
– P.F. Drucker

「人に教えることを仕向けられた人が、最もよく学ぶ」と、P.F.ドラッカーは格言を残しています。

学習理論でも、同じ結論を出しています。

是非、FILM JOURNAL を実践しながら、人に説明しましょう。自分の工夫をMediumで発表して見ましょう。

人に教えて見ましょう。そして、人の工夫を見て、よかったら取り入れて見ましょう。正しい方法は、ありません。

「正しい物事を成すこと」が大切です。

あなた独自の方法を作り出しましょう!



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