プログラミング・マスター・コースを始めます
こんにちは。亀田です。
「教育方針(メンタルモデルスタート)」を明確に意識した教育の第一弾として、
- 「プログラミング」
を行うことにしました。
個人的には、ものすごく楽しみです。toiee Lab内でも(メンバー数15人)、大いに盛り上がっています。
なぜ、プログラミングなのか?
プログラミングを選んだ理由は、以下の3つです。
- 卒業研究で取り組み、既に実証データがある(ラーニングデザインが、固まっている)
- 学校教育に参入するキッカケに使える
- 受講者が、お金を稼ぎながら学べる数少ないテーマ(しかも、キャリアチェンジも可能)
個人的には、3つ目の理由が、ワクワクのポイントです。なぜなら、私の個人的なミッション(作って、時々振り返っています)である
- 「可能性を示すだけでなく、それを現実にすることを通じて、勇気付ける」
を達成できそうだからです。
以外、順に説明します。
テスト済みです
昨年の大学(母校)との共同研究では、プログラミングのラーニングデザインを行いました。
私の母校は、総合情報学部というコンピューター系の学部です。
ところが、残念なことに(あるいは「そんなもの」)、プログラミングができるようになる人は、全体の5%ぐらいです。
しかも、その5%は、「もともとできてた」か、「独学(大学の授業は役に立ってない)」です。ほとんどの学生は、大学の授業で、「挫折」を味わいます。
そのような背景から、プログラミングのラーニングデザインを卒業研究に選び、実証実験などを行ってきました。
つまり、プログラミング教育は、既に「形がある」「テスト済み」です。しかも、一度挫折した人を対象とした、不可能高い条件でもテストしています。
この研究を通じて「メンタルモデルの構築から、スタートする」と、非常にスムーズだと結論づけました。
学校教育に参入できる
私たちのチームには、学校関係者がいます。彼らは、学校教育を変えたいと願い、様々な取り組みをしています。
ワークショップを開いたり、ラーニングについて説明するなど、少しづつ、周りを巻き込んでいます。
ところが、いざ、授業を変革しよう!と言い出すと、「急には難しい。実績がないと採用できない」と及び腰になります。
「その実績を自分達が作る気持ちで取り組みましょう!」と言っても、トップが推進して、責任もとってくれる状況でもない限り、アンバー(従属型)組織では、変化は起こせません。
しかし、プログラミング教育に関しては、先生たちが困っているし、何もはっきり決まってないので、
「プログラミングの授業なら、喜んで受講しに行く」
と言うそうです。
このことから、プログラミングは、大きなチャンスを掴む可能性があるため、最初のプロジェクトとして選びました。
学習者を取り巻く有利な環境
私は、プログラミングなんて、そんなに多くの需要はないと思っていました。
ましてや、仕事が受注できるレベルまで、学びたい人は、toiee Labの関係者や、メールマガジンの読者にはいないと思っていました。
ところが、予想に反して「学びたい」という声をいただきました。
昨年、QHMからWordPressへ移行するサービスを行ったのですが、この時手伝ってくれた学生が、「学びたいです!」と言ってくれました。また、この学生の周りにも、学びたい人が集まっています。
「プログラミング能力さえあれば、仕事を受注できる状態」だそうです。能力さえ身につければ、学費を稼ぎ、車も買えるチャンスがあるのに、手が届かず、指を噛んでいる状態のようです。
彼にとっては、プログラミングは興味の対象だし、即金のチャンスだし、会社に頼らず自活していけて、自由なライフスタイルを獲得する最高の道具がプログラミングです。
少しだけ学べれば、その少しの学習によって可能になった仕事から、お金をもらえます。そして、自分に投資(コンピューター、ソフト、学習)して、さらに多くのリターンを得られるよになる核がプログラミングです。
知られざる、最高の学習環境と市場(ニーズ)
実は、WordPress関連のことを調査していた時、広大な手付かずの市場を見つけました。
海外の事例なのですが(5年ほど前のカンファレンスの記事)、日本も遅れて同じ状況になるなと、思いました。
そこで、簡単なテストと、調査をしたところ、「すごいチャンスがあるかも」と思いました。
そんな時、大手システム会社のマネジャーの方が、私のところに相談にやってきました。
その方は、大手企業やそのグループ企業のシステムを受注する傍ら、プライベートでシステム関連の相談を受ける中、私と同じ結論に達しました。
大企業やシステム会社が参入しない(できないし、無視して、軽んじている)市場がある。
大きな組織なら持て余すが、個人や小さなチームなら、十分に儲けを出せる市場があります。
その置き去りにされた人々を助けつつ、その方の同世代の第二の人生(セカンドキャリア)を生み出したいという高い志があり、私の意見を求めてくれました。
ここで興味深いことは、全く立場の違う人が、同じ結論にたどり着いたことです。そして、既に需要があり(先の学生の例)ます。
今後、増える一方です。
この市場についてと、この市場を学びの機会にする学習戦略については、以下の記事でお伝えします。
プログラミングに興味がある、ものを作るのが好き、身を助く芸が欲しい、自由なライフスタイルを得たい人は、ご覧ください。