FILM 学習理論
Teaching to Learning
学ぶひとりひとりを中心にする教育
多くの教育が、学ぶ側ではなく、「教える側」の基準、ものの見方から設計されています。また、無意識にも、教える側、親、指導者は「教える側中心」で、教育や指導を行ってしまっています。
私たちtoiee Lab は、教える側中心から、学ぶ側の一人一人が中心となる「学習カリキュラム」の設計を行えるように、独自の学習理論を構築しました。
それが、FILM学習理論です。
About FILM
FILM の意味
FILM学習理論のFILMとは、
- Fractal … フラクタル・自己相似形・自己組織化
- Feedback … フィードバック
- Intentional … 意識的、意図的
- Lasting … 永続的
- Meaningful … 意義ある、意味のある
の頭文字を表します。
システム制御工学、組織学習、人工生命研究、複雑系、認知科学、論理学など、様々な分野の知識を集め「人本来の学習メカニズム」をシンプルにモデル化したものです。
この理論は、人の学習(低次から高次な学習まで)、学習カリキュラム設計、学習ファシリテーション、チーム学習、独学での学習までを「一貫したシンプルで、実用的な説明とモデル」を与えることができます。
このFILM理論の視点を使うことで、
- 学ぶ側は、意識的に自分の学習プロセスを改善
- 教える側は、学ぶ側の学習効果を最大化できるカリキュラム設計、学習ファシリテーション
を行うことができます。
Target of FILM Theory
FILM学習理論の応用範囲
FILM学習理論は、IT技術の習得カリキュラムから、論理的思考、知識の獲得、人格教育、さらには、スポーツにまで応用が可能です。
脳機能のレベルで、学習をモデル化することと、複雑系のツールである「自己組織化」と「フラクタル構造」を利用することで、難しい理論背景を理解し切らなくても、十分に機能するカリキュラム設計が行えます。
また、FILM学習理論で設計するカリキュラムは、3つの特徴を持つことになります。
- 学ぶ側が中心となる教育
- 教えるのではなく、自ら学び、考える
- ラーニングファシリテーションによって指導する
従来の「一方的に教える」教育とは、全く違う形式になります。
Active Learning and FILM Theory
アクティブラーニングとFILM学習理論
私たちは、FILM学習理論で実現する教育は、現在注目されているアクティブラーニングを体現するものになると考えています。
アクティブラーニングに関する議論、方法論、テクニックは様々ありますが、ほとんどは「体系化」が行われていません。優れた指導者、教師の「長年の経験」を集めて、ノウハウ化したものがほとんです。
一方で、大学研究の一環で、非常に難解で理解しづらく、応用しづらい知識体系になっていることがほとんどです。
このような状況において、私たちは「シンプルで、実用的て、一貫性のある体系」としての学習理論が必要だと考えました。
そのような背景から、FILM学習理論が生まれました。