突然、いとこが仕事を辞めました
忙しい人のための「新しくて古い学び方」
こんにちは。
toiee Lab亀田です。
親戚一同が集まる、1/2に
いとこと近況報告をし合っていて
「びっくり」しました。
彼女は、晴れやかな顔をして
「実はWebデザインの仕事を辞めて、ブック店員になった」
「前から一度、やってみたかったし」
と告げたのです。
彼女は、独学でWebデザインを学び、念願の仕事に就きました。ところが、憧れだった仕事を辞め、まったく違う「書店の店員」というサービス業に転身しました。
しかも、書店の店員の知識も経験もないにも関わらず。
私は「なぜ、Webデザインの仕事を辞めて、そちらを選んだのか?」を尋ねてみると、意外な理由が返ってきました。
デザイナーを辞めた意外な理由
彼女が言うには、
「仕事に疲れてしまった。
仕事を続けるには、もっとWeb技術を学んで、プログラミングも学ばないといけない。それを考えたら、すっかり自信がなくなって・・・」
彼女は、独学でWebデザインを学んで就職をしました。ですから、プログラミングもやろうと思ったら学べるのでは?と個人的には思いました。
ところが彼女は「とにかく疲れた」というのです。
知識社会は「継続学習」を要求する
知識が変化する社会の課題
私たちが生きるこの社会は、「知識社会」に移行し終わっています。この知識は、インターネットなどを介して「あっという間で広まり」「急速に陳腐化」します。
この繰り返しのスピードが非常に早いのが、Webデザインや、プログラミングの世界です。
Webデザイナーの仕事道具は「知識」です。HTML/CSSの知識、情報デザインの知識を道具として仕事をします。もちろん、これらの知識は「学習によって」手に入れます。
この知識は日進月歩で改良され続けます。
しかも、新しい便利な「Webの作り方」が開発されたら、その方法がインターネットで公開され広がります。すると、多くの人が使うようになり、「コモディティ(一般消費材、価値のないもの)」になります。
それを打破するために、「新しい技術」が生まれ、またそれが広まっていきます。でも、その知識も、やがては「当たり前(陳腐化)」になります。
ところで、アプリの世界は、いつの間にか「資本集約的」な世界に変わりました。
ちょっとしたWebサービスをするにしても、数千万円から数億円の融資を取り付け、一気に広告を打って、優秀な人を集めて・・・・というゲームになりつつあります。プログラミング能力とアイデアだけで、何かができることは少なくなっています。
このような競争の激しい世界が、Web、アプリの世界です。
この業界でやっていくには、「常に新しいことを学ぶ必要」があります。つまり「継続学習」が求められます。
解決すべき2つの問題
「学び方を学ぶ」と「時間の確保」
私のいとこが仕事を辞めたのは、この「継続学習のプレッシャー」に、うんざりしたのが原因でしょう。
彼女は、昔から数学に苦手意識があって、自分は絶対にプログラミングができるようにならない!と信じていました。そんな彼女に、上司が「Javascriptや、SCSSなども勉強してほしい」と告げました。
そして、プログラミングの勉強に取り組んでみたものの、全く歯が立たないし、時間がかかった割には、何も学べなく、自信を喪失したそうです。
そしてもっと悪いことに、
- 今の仕事をしながら、新しいことを学ぼうにも、時間がない!
- プライベートを犠牲にしなくては間に合わない
- 犠牲にしても、学べる気がしない
そんな状況になり、自分には向いてないと結論付け、小さい頃の夢?だった「本屋さん」になってみたそうです。(もちろん、本屋が良くない職業だと言いたいわけではありません。もしかしたら天職かもしれません。)
つまり、彼女がWebデザイナーを諦めた理由は2つです。
- プログラミングを学べるとは思えなかった
- 時間がない、時間を作れない
私たちが、自分がしたい職業を選び、自分の望むキャリアを歩むには、この2つの問題を解決することが必要です。
時間を確保する方法
仕事や活動を学習の機会に使う
まず、時間を確保する方法から解決していきましょう。
あなたは、わざわざ時間を作って何かを学ぶだけの時間的余裕はありますか?私にはありません。
それでも、様々なことを学びたいし、学ぶ必要があります。
例えば、なくても困りませんが、「写真技術」を学びたいと思っています。なぜなら、子供が可愛い時期なので、最高の写真で残したいという(子煩悩)があります。
解決策はとても簡単です。
- とにかく、チャンスがあれば写真を使う
- 写真を撮るチャンスを使って、写真技術を向上させる
ということです。
プリンタのマニュアル作りで、ちょっと工夫する
例えば、プリンタの使い方マニュアルを作る雑用があったとします。
その雑用を「学習の機会」として捉えます。
具体的には、せっかくだから、ちょっと写真について学び、「すごいいい感じに、プリンタの写真」を撮ってみて、マニュアルにする。
仕事を「ちょっとアレンジ」するだけで、「実践学習の機会」に変わります。そうなると、退屈な仕事も「楽しい学び」になります。
これをスロベニア人の友達に説明していたら、彼が
Learning by Doing !!
と言ってくれたので、このようなアプローチを「Learning by Doing」と、私たちは呼んでいます。
Learning by Doing のメリット
仕事や活動に学習を組み込む
Learning by Doing とは「仕事や活動を、ちょっとアレンジ」して、学習の機会にしてしまうことです。
このアプローチは4つのメリットがあります。
- 何かを学ぶために、余分に時間を増やさないで済む
- 実践的に、学習できる
- 考えすぎず、第一歩が踏み出せる
- 着実に知識、スキルを高められる
「Learning by Doing」の詳しいやり方を解説しています。もし、あなたが「次々と、新しいことを学び、身に着けたい」と思うなら、以下の記事をご覧ください。