講座でも、ワークショップでもない、「勉強会」という学習方法

勉強会のテストを実施しました

講座でも、ワークショップでもない、「勉強会」という学習方法
=============================勉強会のテストを実施しました
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![](https://cdn-images-1.medium.com/max/2000/1*vr9Wy-8se1ZOWSXj0i_BuQ.jpeg)

toiee Labの林です。
先日、toiee Lab社内で勉強会のテストを行いました。「写真」勉強会と「成果をあげる習慣」勉強会を実施した結果、

* 参加者全員が写真で自己表現をすることを楽しむだけでなく、実際に上達の実感を得た
* 成果をあげる習慣のエッセンスを学んで、自らの強み、貢献の仕方について議論した
* 成果をあげる習慣についての理解を深め、行動アイデアを考えることができた

という結果を得ることができました。

しかし勉強会に、「何でも知っている講師」がいたわけでも、「凄腕のファシリテーター」がいたわけでもありませんでした。

文章中では、講師や、ファシリテーターがいない状況においても、なぜ十分な学習効果と参加者の高い満足度を得ることができたのかを考察し、どのような条件で勉強会を進行するべきかを明らかにします。

今後、勉強会を開催しようと考えている人に加え、参加を検討している人にも一読されることをを推奨します。

以下目次です。

**目次**1. 期待していた結果
2. プロセス(テストの概要)
3. 仮説と前提
4. 実際の結果と参加者からのフィードバック
5. 今回の結果を得ることができた要因
6. 共有すべきルール

### 1. 期待していた結果今回、勉強会のテストを行うにあたって**「期待していた結果」**を記しておくことで、その結果を得るための**「プロセス」**と、実際にどのような**「結果」**を得たのかを読んだ際に、検証されたことが明らかになります。

【期待していた結果】

* リラックスした状態を生み出す
* 進行係と、参加者という関係ではなく進行係が参加者から「共に学ぶ仲間」として、認識される
* といリブ(toiee Labの開発している教材)に沿って、学習プロセスの設計意図を読み、用意されているワークショップの様子を撮影・編集したビデオを再生してワークを行えば、高い学習効果を得ることができる

### 2. プロセス(テストの概要)toiee Labは、オフライン学習とオンライン学習の研究を行っています。

今回はオフライン学習の中でも、「ワークショップ」を開催してきたこれまでとは異なって「勉強会」というスタイルで学習を進めました。

以下の条件下で勉強会のテストを行いました。

#### 進行係

・参加者の前に立って進行を行うのではなく、参加者の一人というスタンスで、同じテーブルに座ってといリブに沿って進めた

#### 参加者

* 参加者は toiee Lab社員4名に、同じくtoiee Lab社員である私を加えた5名
* 「写真」「成果をあげる習慣」の各勉強会を開催するとだけ伝えられていた
* 各ワークショップを何度か受講経験があり、勉強会がどのように進むのかは把握している状態
* しかし、各分野については依然として初学者状態(初めて学ぶ人と同等の知識。具体的には、成果をあげる8つの習慣を把握していない等)

#### 使用した教材

といリブという自社の教材を使用。

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といリブの画面

もともと、ファシリテーターが講座を開催する際に、予習をするための教材として開発されたのが、といリブという教材。

学習プロセス設計の意図や進行上のポイントが記されている。さらに、実際のワークショップの様子を撮影・編集した映像も用意されている。

#### 時間

* 1時間半を勉強会テストの時間として設定

#### 場所

* カフェを貸し切って開催
* WiFi環境下

#### 3. 仮説・前提

* 心構えだけでなく、身体的にも、進行係が参加者と同じ目線になることが、ともに学ぶ場を生むことに寄与する
* カフェという空間で開催することでリラックスすることができる
* といリブに記載されている意図を読み上げて、ビデオを再生するだけで機能する

### 4. 実際の結果参加者は、「写真」「成果をあげる習慣」の双方をワークショップという形では何度か受講したことがあり、どのようなプロセスで進行するは既知の状態でした。

そのような状態にもかかわらず、各参加者が多くの発見、気づきを得ることができたことが、参加者からのフィードバックからわかりました。

参加者からのフィードバックを要約すると、

* 非常にリラックスした状態で学習に臨むことができた。進行係に対しても親近感を覚えた
* 写真講座においては、参加者が構図という基礎的な技術を身につけただけでなく、写真を用いて自己表現を行うことに挑戦した。さらに、進行係であり写真を普段から撮影している私も一緒になって没頭して学び、その結果技術向上の突破口となるような学びを得ることができた
* 成果をあげる習慣勉強会においては、学習のプロセスを通して、普段の仕事を振り返り、強みを生かして互いにどのように貢献するかについて考えることができた

という結果になりました。

以下が、実際に参加者から得られたフィードバックです。

![](https://cdn-images-1.medium.com/max/1600/1*dL2eIdtKdJniPZL9INmMnQ.jpeg)

参加者からのフィードバック
### 5. 今回の結果を得ることができた要因要因として、大きく分けて次の2つが考えられる。

a. 「勉強会」という学習方法

b. 設計された学習プロセス

#### a. 「勉強会」という学習方法

参加者からのフィードバックにもある通り、勉強会という方法をとると、進行係も参加者も身構えることなく、リラックスして学習の場に参加することができました。

進行係だった私が最も重要だと考えて意識したのは、進行係も「共に学ぶ」という姿勢で学習の場に参加することです。

通常、聴講型のスタイルをとる学びの場は、講師が前に立って話をし、学習者が受動的に聴いてメモをとるというのが一般的です。他方、今回は「勉強会」としての進行方法をとったことにより、進行係が前に立って話すのではなく、参加者と同じようにテーブルに座って学ぶという形をとりました。といリブという教材の性質からも、私が行ったのはビデオの再生のみでした。

このことにより、参加者から「親近感が感じられ、進行係だと感じなかった」というフィードバックを得ることにつながったのではないかと考えています。

これまでtoiee Labは「ワークショップ」を開催し、学習を促進する介入を行うという、高度な技術を身につけた学習ファシリテーターがワークショップの進行を行ってきました。緻密に設計された学習プロセスと、学習ファシリテーションという知識・技術によって、学習者中心の学びを実現してきました。

今回、学習ファシリテーションも行わず探求型学習を行うことができたことは、特筆に価すると考えます。

これまでのtoiee Labのワークショップでは、ワークショップにもよりますが、高度なファシリテーション技術を要求されました。しかし、といリブを用いた勉強会により、学習ファシリテーターがいなくても効果的な学習の場を実現することができたからです。

なお、学習ファシリテーターがいることでさらに高い学習効果を得られることは、これまでの講座で実証済みです。例えば、全くHTMLを知らない知識やスキルがない状態の参加者が、3時間でBootstrapというフレームワークを使いこなして、Webサイトをデザインすることができるようになったことや、動画を撮影、iMovieで編集したことが全くない人が、3時間後にはiMovieを使いこなして動画を作成することができるようになったことなどからも言えます。

#### b. 学習プロセスが設計されている

もうひとつの大きな要因は、学習プロセスが設計されていることにあります。

学習プロセスはtoiee Labの亀田が独自に体系立てたFILM理論をもとに設計しています。学習プロセスが緻密に設計されており、本質を学ぶことができるように設計されています。

たとえば、写真でいえば、「構図の原則」や、「奥行き、光、色」「テーマをもって撮影する」というワークが設計(現時点で)最適な順番で設計されています。

さらに、「知識を与える」のではなく、**プロセスを設計**しているため何度参加しても発見のある学習体験が可能となりました。

写真勉強会に参加した私は、上で述べた通り、写真経験者ではありましたが、他の参加者の発表を聞いて気づきを得て、後日写真を撮影する機会にさらに上達することができました。つまり、経験者が学んでも大きな学びを得ることができたのです。

同様の効果は、成果をあげる習慣勉強会においても見られました。toiee Lab社員は、これまでワークショップなどで成果をあげる習慣を受講したことがありますが、ピーター・ドラッカーの「経営者の条件」を読んだことのない参加者も、「理解できそうなものに思えた。読んでみたい(後日実際に読んでいた)」という感想を話し、後日実際に8つの習慣を取り入れ、仕事の仕方を改善していました。

### 6. 共有すべきルール

以上のことから、高度な専門知識や学習ファシリテーションの能力がなくても参加者にとって高い満足感を得ることができたことがわかります。

さらに、初学者にとってだけでなく、経験者にとっても学びがあり、むしろ初学者と経験者が共に学ぶことで、互いに気づきや発見を得ることができることが、写真勉強会を通して明らかになりました。

しかしながら、toiee Lab社員で勉強会を行なったことによる影響が全くなかったわけではありません。toiee Lab社員は、ワークショップを受ける上で欠かすことのできない、共有すべきルールをすでに暗黙の前提として共有していたと言えます。

それは、**「否定をするのではなく、建設的に議論し、他者理解、受容する」**ということです。

このルールが共有できていない場合、学習に適した条件は整わず、学習以前のところでチャレンジできない、実験的に探求してみない、チーム学習であるのにチームとして機能しないといったことになる可能性があります。

勉強会を進める中で、全員がルールを理解できるようにしようと思うと、ビデオを再生して学ぶことに比べ、介入が必要になる可能性があるため、高度な技術を要求される可能性があります。

あるいは、自らが良き学習者としてのマインドセットを身につけ、共に学ぶことでルールを共有する必要があります。

### まとめ今回はtoiee Lab社内のメンバーに対し、必要十分(あるいはそれ以上)に学習の効果と体験を参加者に提供することができました。

しかし、toiee Lab社員であるから探求に慣れているのだ、と指摘されるかもしれません。事実、toiee Lab社員は普段から探求の仕方や学習の仕方を振り返ることが習慣化となっていたり、前提を疑うということ、ワークに素直に取り組んでみる姿勢などが身についています。

それらの点については、これから勉強会を顧客に対し繰り返し開催することでさらに多くのフィードバックを得ることができます。

引き続き、開催報告を掲載していきますので、お気軽にコメントなどを宜しくお願いします。

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