義理の父に、失言をしました…
撮れば撮るほど写真が上達する学び方
義理の父に、無知ゆえに、
関係を壊しかねない失言をしました。
義理の父が撮影した「可愛い我が子」の写真を見ながら
「一眼レフカメラで撮影すると、こんないい感じになるんですねー」
後で妻に聞いたのですが、若いとき義父は、県を代表する写真クラブを立ち上げ、コンテストに応募するなど、本格的に写真に打ち込んでいた人でした。
そんな方(しかも、妻の父)に、
- 写真って、腕じゃなくカメラの性能が重要ですよね
- 良いレンズ使うと、やっぱりいい写真が撮れますね(腕じゃなく)
- 俺も、良いカメラを持てば、そんな写真が撮れるぞ
こんな風に聞こえる発言をしていました。
本当に、穴があったらはいりたい・・・ そんな気分です。
良いスキーを履いたら、滑れるのか?
私はスキー馬鹿です。スキーがすごく好きです。始めたのは大学院生になってからで、今は5年以上ブランクがありますが、もし初心者が
「亀田さん、やっぱりスキー板がいいと、いい滑りができますね」
と私の滑っている様子を見て、そんな失言?をしたら、苛立つよりは、「まぁまぁ、言わせておこう。知らないと、そんなものだ」と、逆に優しく微笑んでいるでしょう(義父が私にしたように)
でも、「なぜ」、「いつ」カメラが良かったら、いい写真が撮れると、私は勘違い したのでしょうか?
私は、写真が学べませんでした
思い起こせば、ギリシャに旅行に行く時に、「最高の景色を収める」ために、ミラーレス(一眼レフカメラの小型版)カメラを購入しました。Olympus PEN という、フィルムカメラの時代に革新的だったカメラのデジタルカメラ復刻版です。
Olympus PEN 公式サイトのスクリーンショット
美しいフォルム、レンズ、開発者の意気込み、歴史的価値などを知って、惚れ込んで買いました。レンズキットも購入し、17万円ぐらいだったと思います。
はっきり覚えていますが、ヨドバシカメラで購入し、そのついでに、「一眼レフカメラ入門」と「Olympus PEN 写真講座」という本も購入して帰りました。
ギリシャの絶景の感動が半減・・・
帰宅後、本を読んで、そこらへんにあるものや、マンションのベランダから見渡せる風景を写真に撮ってみましたが、、、
- なんかイマイチ
そしてギリシャに向かうまでに、道端の花や、おしゃれなカフェのランチを撮影しましたが、、、、
- やっぱり、なんかイマイチ
不安を抱えたまま、ギリシャに到着しました。
ギリシャは、「青ではなく、碧い(あお)」と書きたくなるほどの絶景。エーゲ海の青と、白い建物のコントラスト。雄大な自然・・・、思い出しても、最高!の旅行でしたが、、、写真は、その良さを半減させてしまうものしか撮影できませんでした。
こんなハズじゃぁ・・・
「17万円も出して買ったのに、こんなはずでは」という気持ちになりたくなかった私は、無意識の奥底に「写真が上手くならない自分」を押し込めて、忘れることにしました。
幻想を追いかけて、再びカメラを購入
そんな苦い「高級カメラ体験」から、5年後、妻の両親と息子、妻、私で、東京観光旅行に行くことになりました。その時、ちょうど、「Canon PowerShot G1X MarkII」というカメラが発売されました。
その記事をたまたま目にして、特設サイトを閲覧していた私は、再び幻想を追いかけてしまいました。
](http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/powershot/pg-gallery/index.html)
Canon Premium G gallery の Webサイト
「このカメラがあったら、すごい写真が収められる」
「もうすぐ、娘も生まれるし・・・」
「よし、買おう」
結果は、想像にお任せしますが、、、。
ちょっとだけ良いことがありました。夜景撮影だけは、義父に褒められました。でも、それも偶然の産物です。
この最新のカメラは、夜景モードになると、連続で何枚かの写真を撮影し、合成してピントを調整するという優れものでした。その結果、腕ではなく「カメラの性能 100%で撮れた」写真を、義父に褒められました。。。
なぜ、写真を学べないのか?
このように、私のカメラに対する体験は最悪です。コンプレックス状態(欲しいのに、手に入らない。でも失敗は見たくない)です。
改めて、「なぜ、写真を学べなかったのか?」を考えてみました。私がやったことは、
- 入門書を三冊も購入し、読んで、試してみた
- 参考になりそうなテレビ番組(某教育テレビの特集)を見た
- コンテストに入賞するような、いとこにアドバイスを求めた
私のいとこは、カメラを始めて2年で新聞の佳作に選ばれるような、才能?を持っていました。アマチュアカメラマンですが、彼にアドバイスを求めることもしました。
しかし、一向に上手くなりません。写真って才能の世界なのか?センスなのか?
今だから言えることですが、センスの問題ではなく
- 「腕、センスがない自分を見たくないから、カメラのせいにしていた」
自分の問題でした。カメラのせいにしておけば、上達しない「能力のない自分」を見ないで済みます。新しいカメラを手に入れては、「俺のせいではなく、カメラが合わなかった」と言い訳を繰り返していたのでした。
問題はカメラでもなく、才能でもなく
間違った「学び方」をしていること
私たちは「学校教育」や、150年以上前に確立された「教育のパラダイム(考え方、前提)」にどっぷり浸かっています。
その結果、
- 正しいやり方を覚えて、それを繰り返せば
- 正しい答えが出る(成功の連続)
と、どこかで信じています。しかも、最初の入り口で転んでしまうと
「もう二度と失敗しないぞ」
「もうがっかりする自分は見ないぞ」
と決意し、「入念な準備」に取り掛かります。そうやって、失敗しないように、いろいろ知識を溜め込めば溜め込むほど、失敗が怖くなって、シャッターが押せなくなります。
これが「悪循環」です。
では、どうしたらいいか?
古い学び方をリセットし、「新しい、楽しい、画期的な『学び方を学ぶ』」ことです。
「写真の学び方を学ぶ」方法を公開します
toiee lab で発展させた学習理論の具体例を示します
若者の多くに支持される Love Graph(ラブ・グラフ)というサービスで人気カメラマンでもあり、toiee ラボの講座設計者でもある toiee kota と協力して、研究し、体系立てた「写真の学び方」を作りあげました。
写真の学び方が3時間で習得できる講座は、最初から完成度が高く、toiee labメンバーだけで行った初期段階の講座(完成度が低い)にも関わらず、全くの素人が、「オォーすごい!」という歓声が上がるような写真を次々と撮影するようになりました。
もちろん、受講者として参加した私も、生まれて始めて
- 写真ってこうやって撮るんだ!
- なるほど、もっと写真を撮りたい!
- 写真って楽しいなー!
と思えるようになりました。
神戸の布引ハーブ園のロープウェイから
延べ10回近く講座を開催し、その度に、改善点をあげ修正した「写真の学び方」の研究結果をここに公開します。
- 学校などのICT教育に
- ご自身の趣味を増やす
- 広報、情報発信のために
ご活用ください。