ミッション・バリュー
我々の存在理由と、行動原理
ミッション(社会で実現したいこと)
『あらゆる人が高等教育を活用できるようにする』
現在、出版技術の発達、研究機関の発達、高等教育機関(大学、大学院、専門学校など)、インターネットテクノロジーの発達によって、「高等教育は、能力に応じ、すべての者にひとしく開放されていなければならない」と世界人権宣言が定めるような社会が到来した。
これから社会の発展を支えるものは、高等教育を現実の仕事、生活に応用することである。つまり、必要となるものは、「機会」ではなく、実践知、継続的な学習、他の知識への拡大、統合、組み合わせといった「活用に向けた行動」を学ぶ教育である。
私たちは、4つの活動を中心に行う。
- 知識・技術の分析を行い、手に取れるものにかえる
- これらを学べる学習プロセスを設計する
- 学習プロセスを提供できる人材を育成する
- 上記の人材を支援し、様々な場所で学べる場を提供する
なお、以下の前提に基づいている。
- **機会 : ** 教育への要求、ニーズの増大、知識社会の到来、生産性の向上への要求
- **卓越性 : ** 学習理論に基づく分析、実装、頒布(チーム学習を中心として)
- **価値観 : ** toiee Lab式の考え、学び方が広がれば(そこら中で使われれば)社会はきっと良くなる
ビジョン(ミッションが実現した先に実現しているものは?)
- 人が集まってしかできない「教育」によって、オフラインの重要性が広く認められている
- 自分には縁遠いと思っていた分野、知識、書籍から「仕事や生活に役立つ」行動、アイデアを引き出している個人が大勢いる
- 学ぶことを通じて、お互いの違いを理解し合う「多様性を受容するコミュニティー」が全国各地(世界中に)生まれている
- これらのコミュニティから、自発的に新しい社会の礎となるものが生まれてくる
経営理念(なぜ、社会に貢献したいのか?)
私(亀田)は、研究の世界で、素晴らしい研究、未来を形作る考えに触れてきた。また、幸運にも、自身も「社会を変えうる研究」に携わることができた。
しかし、大学の研究室でできることは「可能性を示すだけ」であり、自分の研究業績として、数ページの査読付きという権威がついた紙が積み重なるだけであった。
研究が不要だとは思わない。
大切な仕事の一つだと思う。
しかし、研究生活を通じてはっきり分かったことがある。
私は「可能性を示す」のではなく、「現実を実際に変える行動」に、価値を感じる人間だった。
いわゆるエリート、知識層の人々によって、良い研究、良い意図は日々生まれ、日進月歩している。一方で、これらの「良い意図」を現実にかえる努力をし続けた無名の人々がいた。煌びやかな世界とは無縁の日常の人々が、本当に社会を変えてきた。
社会を変えるような大きなチャレンジは、一人ではできない。
チーム、組織の力によってのみ、成し遂げられる。
私たちは、チームとして、組織として力を結集して、
「具体的な知識、スキル、考え方」を学ぶ教材に、最新の研究、事例、意図を反映させ、「目の前の参加者が、心から「楽しい!」と言える教育を作り続けること
にチャレンジする。
チーム学習への期待
toiee Lab の教育の特徴の一つが「チーム学習」である。
多くの授業は、講師が一方的に話す講義形式である。先進的な事例では、お互いに意見交換をするようなワークが用意されている。また、最近は「ハンズオン」「ワークショップ形式」の広く行われている。
これらと、 toiee Lab が大きく違うものが「参加者が仲良くなって、友達になってしまうようなワークショップ」だ。
toiee Labのワークショップは、お互いの考えを表明して、真正面から議論したり、チームで協力しないと解決しない課題にチャレンジしたり、お互いに学び方の違いを参考にしあうように設計されている。
その結果、「前からの友達?」と思うような状態が生まれることが多々ある。
学ぶことを通じて、高め合うコミュニティを、全国の津々浦々に作り上げることができれば、ものすごいことが起こるはずだ。おそらく、今は想像できないような、何か素晴らしいことが起こるはずだ。
私たちは、チーム学習に、そんな期待を持っている。