意義ある人生を生きるために
これからの時代を生きるあなたに伝えたいこと
私には、50代半ばの父がいます。18歳から働き始めて、同じ会社で40年近く働いてきました。
毎日会社に出勤して、帰宅し、ビールを飲みながらテレビを観て過ごしています。いわゆる「サラリーマン」としての生活を送ってきました。
「普通は会社に勤務して、定年まで働き続けるものだ」と思っている父は、最近定年退職を意識するらしく、時折老後の生活の話をしています。
そんな父に、知ってほしいこと、そして心から望んでいることがあります。
あと20年は、働くことになる
人生100年時代という話を知っていますか?
医療、教育、テクノロジー、衛生など、多分野の状況改善で平均寿命が延び、人は長寿化しているのは既知の事実ですが、この傾向が続くとみられており、100年近く生きる人が大きく増えるというのです。
明白なことですが、長寿化するとなると、お金の問題があります。現在の生活水準を維持しようと思ったら、働かなくてはなりません。
老後の生活資金を用意しなければならない一方で、年金はあてになりません。趣味などにお金を使う余裕もないため、粛々と生活することになります。
現在55歳の父は、ある統計データから予測するに、89〜94歳まで生きることになるそうです。55歳の父が75歳まで働くと考えても、あと20年は働くことになります。
父のように、まだまだ働かなくてはならない人が、たくさんいます。仕事からの引退を考えていた人は、気が滅入ってしまうかもしれません。
さらに、追い打ちをかけるようですが、知っておくべきことがもう一つあります。
働かなくてはならないが、働けるかはわからない
「しょうがない、働くか」と思った時に、仕事がある保証はありません。逆説的ではありますが、働かなくてはならない反面、働けるかはわかりません。
アメリカの雇用数の増減をまとめたデータによると、肉体労働/機械操作、製造、事務/管理、販売の仕事は減少しているといいます。その他の先進国の状況も、基本的に変わりません。
人工知能やロボット技術といったテクノロジーの発達が、大きな要因でしょう。
ある研究データでは、日本の労働人口の約49%が、技術的には人工知能やロボット等により代替できるようになる可能性が高いと推計されました。
工場の組み立てラインの仕分け係のような肉体労働でも、士業のような知識労働であっても、定型的な仕事はなくなるといわれています。
他方、簡単に代替できない仕事もあります。
高スキルな仕事は代替されない
複雑な問題を解決する能力を要する仕事は、簡単には代替されません。
例えば、イノベーション、マーケティング、意思決定、デザインといった創造性が求められるスキルは、代替されにくいといわれています。つまり、知識労働の中でもこのような高スキルが求められる仕事は、これからも人間が担っていくと考えられるのです。
加えて、高スキルには労働市場において高い競争力があるため、仕事を得られる可能性も高いと言えます。
では、高スキルの仕事をするためには、どうすれば良いのでしょうか?
学ぶことが必要不可欠
答えは、学び続けることです。より正確に言うなら、学び続けざるを得ないのです。
なぜなら、生産手段である知識が陳腐化してしまうからです。20代で身につけた知識やスキルも、新たな知識とテクノロジーのイノベーションよって、3040代になるころには古く、ありふれたものになってしまいます。競争力を維持するためには、学び続けなくてはなりません。
終身雇用が機能し、生活資金についても、とりわけ心配することもなかったこれまでは、教育を受けて、一度仕事に就いてしまえば、それ以上学ぶことはありませんでした。
しかし、長寿化で働く期間が延び、新しく仕事をするとなれば、学び切って終わりではなく、新しく学んだり、学び直すことが必要不可欠です。
考え方をシフトする
ここまでを読んで、今どんな気持ちになっているでしょうか?
「生活していくためにも、仕事を得なければならない。そうなれば、学ばなくてはならないし、学び続けなければならない」
と不安になったのではないでしょうか?
しかし、考え方を変えてみれば、寿命が伸びる(ちなみに健康寿命も伸びる)ということは、それだけ、人生を充実させることができるチャンスがあるということです。
そして、人生を充実させる鍵は、「仕事」にあると私は思っています。
大切なのは、仕事がなくなることを恐れたり、仕事を苦だと思い「生活するために働く」という考え方を、次の考え方にシフトすることです。
「貢献感」を得られる人生をおくる
それは、「意義ある人生をおくるために働く」という考え方です。
意義ある人生と、仕事の関係とはなんでしょうか?私は、深い関係があると考えています。
「意義ある人生」とは何かを考える時に、大変参考になるのが、アドラー心理学です。フロイト、ユングとともに「心理学三大巨頭」と言われるアルフレッド・アドラーによると、「やりがい」「社会的意義」のことを「貢献感」といいます。
他者のために自分の能力を発揮し、役に立ったと思える時、貢献感は生まれる。貢献感を得られれば、「自分に価値がある」と思えるのです。
貢献感の得られる人生は、とても有意義で幸せだと、誰もが思うでしょう。
仕事とは、まさに他者貢献の営みです。人生100年時代で仕事をする時間が長いということは、それだけ、他者貢献をする機会があるということになります。
逆に言えば、「意義ある人生」を送れるかどうかは、「意義ある仕事」ができるかどうかにかかっていると私は思います。
「意義のある仕事」をするために
これからの時代、意義ある仕事をする、つまり「仕事を通じて他者に貢献する」ためには、やはり能力が、それも多様な分野の能力が必要になります。
背景として、今に始まったことではありませんが、単一の専門知識では大きな成果が上がらなくなったことがあります。
ある本では連続的に複数の専門技能を習得し続ける必要性を述べています。そうでないと、労働市場において、労働力として価値を持たなくなって職にあぶれてしまうというのです。
これは、違う言い方をすれば、価値の高い仕事をするためには、複数の高度な能力を身につけなければならないのだと言えると私は思います。
少し具体的に考えてみましょう。Webを活用して商品を必要としている顧客に届けるだけでも、例えば、
- WebサービスやITを使いこなす能力
- マーケティング能力
- 仕事の分析と設計能力
などが必要になります。
これだけの分野を学ぶのが楽なことではないと、想像がつくと思います。一つの専門技能を身につけるだけでも、どのように学び始めればいいのか、学び続ければいいのかと、途方に暮れてしまいそうになります。
しかし、私たちtoiee Labは、学び続ける苦労を喜びに変えるべく、様々な分野を「もっと楽しく、もっと早く、もっと深く」学べるように研究しました。
その研究成果がといリブです。
学ぶ苦労を、喜びに変える
学ぶ方法には、本やオーディオブックを買う、オンラインコース、セミナーやワークショップに参加するなど様々なものがあります。
数ある選択肢の中でも、学び始める際にといリブは最適です。といリブなら、様々な分野の知識を、体系的に学び始められます。体系的であることは、かなりのインパクトをもたらします。
通常であれば何かを学び、理解するためには、様々な本を読み、知識と知識の関連性、仕組みを理解しなくてはなりませんが、かなりの時間と労力がかかります。
そこで、私たちtoiee Labは、独自に体系立てた学習理論をもとに知識と学習プロセスを研究し、教材化することで、学習コストを大幅に下げることを可能としました。
現在も、あらゆる人が様々な分野を学べるようにするために、研究と教材の作成に取り組み続けています。
意義ある人生を生きるために、学び続ける
最後にもう一度、途中でした質問と同じ質問をします。今、あなたはどちらの気持ちになっているでしょうか?
- 生活のために、学び続けなければならないという不安
- 有意義な人生をおくるために、学び続けたいという希望
前者の人は、この先の不安から、学び始めるかもしれません。後者の人は、他者に貢献することを通じて、素晴らしい人生をおくるために学ぶでしょう。いずれにせよ、学ぶ必要性を強く感じていると思います。
私は後者の人が一人でも多く増えることを望んでいますし、そのために日々活動しています。
この文章を読んでいるすべての人が、不確実なこの時代に素晴らしい人生を送るために、今私にできることは、チャレンジし続けるあなたが学ぶことをサポートし、勇気づけることだと考えています。
もしも、「学びたい気持ち」が少しでも心の中に芽生えているなら、ぜひ、といリブにご参加ください。
ともに学び続けましょう。