レンタルサーバーを引っ越しする方法(仕組みを理解した上で)
はじめに
レンタルサーバーを引っ越しする手順は、インターネットを調べれば多く出てきます。しかしながら、仕組みを理解せず、やり方だけを実行すると、無用なトラブルが発生することがあります。
更に、仕組みを知らないが故に、トラブルが起きたとき解決方法が思いつかず、各所のサポートに問い合わせし、回答を得られるまで、「長期間、サイトを閉鎖する」ことになることもあります。
そこで、ここでは「インターネットの仕組み」を理解した上で、具体的な引っ越し手順を説明します。
なお、ここでは「ドメインはそのまま」「レンタルサーバーを引っ越す」場合を想定して説明します。また、Webサイトは「WordPress」を使っていることを想定し、説明します。
まずは、手順から
まずは、手順を列挙します。手順と仕組みを見比べて「なぜ、この手順なのか?」を考えるために参照してください(仕組みを知らずに、手順をなぞらないようにご注意ください)。
- 新しいレンタルサーバーを契約する
- 新しいレンタルサーバーで独自ドメイン設定を行う
- 新しいレンタルサーバー業者が提供する「ドメイン管理サービス」にドメイン移管手続きを行う
- 旧レンタルサーバーから、新レンタルサーバーにデータを移動
- PCのhostsファイルを書き換え、新レンタルサーバーの設定を確認
- 新しいドメイン管理サービスの管理画面でネームサーバーを設定(新しいレンタルサーバーで指定されているものに)
- しばらく待つ
仕組みについて理解しよう
では、以下に「仕組み」を説明します。わかりやすいように、図解、動画で説明します。
(1) インターネットの仕組み
まず、インターネットの仕組みを説明します。インターネットの仕組みで押さえるべきことは3つです。
- 国際機関(ICANNグループ(仮))に、電話帳(DNS、ネームサーバー)の場所を登録する
- 電話帳(DNS、ネームサーバー)に、ドメインとIPアドレスを登録する
- レンタルサーバーで、ドメイン設定を行う
この3つを正しく行うことで、Webサイトが表示されます。このことを図解動画で説明します。
(2) インターネットの仕組みと、レンタルサーバー業者の関係
インターネットの仕組みと、レンタルサーバー業者はどのように関連しているでしょうか?それは、以下のようになります。
- 国際機関(ICANNグループ(仮))に、電話帳(DNS、ネームサーバー)の場所を登録する ・・・ 独自ドメインを取得するときに行っている
- 電話帳(DNS、ネームサーバー)に、ドメインとIPアドレスを登録する ・・・ サーバーの独自ドメイン設定で自動的に行われている
- レンタルサーバーで、ドメイン設定を行う ・・・ サーバーの独自ドメイン設定で行われる
となります。このことを図解動画で示しました。
(3) インターネットの仕組みと、引っ越し(ドメイン変更なし)
手順が、何を引き起こしているのか?を解説します。
WordPressの引っ越し方法
様々なプラグインや、方法がありますが、2019年2月時点では、以下の方法が簡単だと思います。
- 新しいサーバーで、新規にWordPressをインストールする
- Search & Replace プラグインで、データベースの内容をエクスポート(出力)する
- wp-content 以下を旧サーバーから新サーバーに移動させる
- 新サーバーの phpMyAdmin で(2)のデータを読み込む
ただし、この方法の場合、以下のような注意点があります。
- 旧サーバーのWordPressやプラグインがが古すぎて、新しいWordPressでは動かない(PHPのバージョンアップなど)場合。この場合は、旧サーバーで最新の状態にしておくか、エラーしたプラグインを削除するなどしてください
- データベースのデータが大きすぎて、新サーバーで取り込めない場合。この場合は、 wp-cli などを使うと良いです(調べてください)
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