マーケティング・スクラムの成果と、toiee Labの失敗談
現在、マーケティング・スクラムが盛り上がっています。
今日は、スクラム自体の成果と「教訓」を紹介したいと思います。
なお、教訓とは「マーケティング・スクラムを受講されている方に指摘された失敗」です。そこから多くを学びました。
是非、楽しんでお読みください。
不思議な最先端のマーケティングを学ぶ場
現在、マーケティング・スクラムは「最先端のマーケティング」と呼ばれているマーケティング4.0を深く探求することを通じて、学んでいます。
参加者の方々は、「学ぶこと自体」を大いに楽しんで、議論し、事例を報告しあったり、アイデアをシェアしあっています(プライベートなSNS上で)。
スクラムは、先生と生徒、教えを与える人と受け取る人、正解を知っている専門家と正解を受け取る人といった「縦の関係」はありません。
ファシリテーターは、「共にマーケティングを学ぶ仲間」として、良き学びての一人として、参加します。
つまり、先生がいない学びの場です。
だからこそ、多くの気付き、学びが生まれます。
フラットな関係だから、toiee Labが肴に
スクラム(だけではなく、toiee Labのすべて)は、フラットな場所です。だからこそ、
「toiee Labをマーケティング4.0で分析してみる」
という議論が巻き起こっています。つまり、酒のサカナならず、学びの肴に、toiee Labがあがっています。
マーケティング4.0 の観点で分析すると、、、
- toiee Labのこういうところは、まさに!だ
- でも、ここができていない
- あそこは、絶対によくない
などなど、「勝手にコンサル」「アイデアだし」がでて、大盛り上がりしています。
このような状態に対して、ファシリテーターは「カッコつけて、できているフリ」や「権威をかざして、投稿を削除」したりせず、
「なるほど、ありがとうございます」
「他にもなにかありませんか?」
とたずねるだけでなく、
「是非、一緒に考えてください!」
と、参加者を巻き込んでいます。
経営者としては、どうなんだ?
私は、このような状況をみて、とても「誇らしく」思っています。フラットで、気軽に意見が言えることは、よいことだと思っています。
普通、このような「主催者批判」のようなことは、なかなか発言できないと思います。
一方で、経営者として
「これは早急に、改善しなければならない!」
と思うことがありました。
マーケティング4.0が成すこと
ある参加者の方の投稿です。
要約すると、
- toiee Lab は「学ぶこと自体を楽しむことを大切にしている」
- それなのに「最新のマーケティングを学ぶと、すぐに収益が出せますよ」「マーケティングを学ぶのは簡単ですよ、すぐ学べますよ」
と
- 「内容とスタイル(見た目)が一致していない」
とご指摘をいただきました。
マーケティング4.0 の中心コンセプトの一つに、
「マーケティング4.0は、内容とスタイルを一致させる」
というものがあります。
それを実践できていないことを、まざまざと指摘されました。嘘をついているとまではいえませんが、少なくとも言行不一致だと、指摘されました。
もちろん、「ちゃんとしろ!」という怒りというより、愛のある「もっとこうしたらいいんじゃないか?」と親身になって考えてくださっている投稿です(ありがとうございます!)。
それでも、私は考え込みました。
TEAL組織に学ぶ
本当は、心の底では、心から
「学ぶこと自体を楽しむことが大切」
と思っています。スタッフも、ファシリテーターも、皆「学ぶこと自体を楽しむ」ことに、大きな価値を感じています。
学ぶことを楽しむことは、すなわち「深く掘り下げること」でもあります。深く掘り下げて学べれば、自然と変容は起こります。そして、いわゆる成功や成果は後からついてくると、私たちは信じています。
また、少なくとも「成功や成果が現れなくても、現れるまでの間も、楽しいことは、幸せ」です。
論理的に考えて「学ぶことを楽しむべき」です。
だからこそ、科学的な証拠を集め、さらには学習理論を確立しました。
それなのに、「なぜ」、
- 〇〇を学べば、XXXが手に入ります
- しかも、簡単、楽チン、ささっと
みたいなメッセージを発してしまったのか?その原因を考え込みました。
答えは、「TEAL組織」という書籍にありました。最近、穴があくほど読んでいる本です。
この書籍の一節に、こんなことが書かれています。
- 従来型の組織の多くは「怖れ」に立脚して意思決定、行動する
- 一方、TEAL組織は「豊かさを信頼すること」から始める
つまり、私の中の「怖れ」が原因だと思い当たりました。
自分の中にある怖れを見つめる
私は、怖れていました。
「学ぶこと自体を楽しもう!」
と呼びかけても、誰も集まらないんじゃないか?ほんの一部の人しか反応しないのではないか?と怖れていました。
「そんな綺麗事で、世の中は回せない」
そんなふうに言われて、誰もスクラムに参加しないのではないか?と考えていました。
しかし、よく考えれば、このような怖れは、顧客にとても失礼なことをしていました。無自覚に。
恐れからスタートした結果、「学ぶこと自体を楽しむ」という高次の欲求(自己実現に近いもの)を持たない人として、顧客を扱っていることになっています。
相手を短絡的で、結果だけを追い求める人として、接していることになっていることに気付きました。
深く反省しました。
恐れはなくせないが、見つめることはできる
生きている限り、あるいは普通の人間である私は、悟りを開いて、恐れを完全になくすことはできません。
しかし、見つめることはできます。
怖れていることを正面から受け取め、受け入れ、それでも、一歩をだす。つまり勇気を引き出すことはできます。
そうやって、一歩一歩
- 学ぶことを楽しむ大切さ
- 学ぶことを楽しむべき研究の紹介
- 学ぶことを楽しむキッカケ
を提供していきたいと思います。
追伸1:
最後までお読みくださり、ありがとうございます。この文章が、あなたの「学ぶことを楽しむ、本来備わっている能力」を刺激できたとしたら、嬉しいです。
追伸2:
そうそう、TEAL組織の「スクラム」も計画中です。
是非、機会があったら、共に学びましょう!
楽しみにしています!
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