Local by Flywheel で練習、学習環境を作る
概要
WordPressを勉強、学習する際に「練習環境」があれば、失敗を気にせず、様々な実験が行えます。 また、Webサイトのリニューアルや、新しいプラグインの導入などで大きくサイトを変更する場合も、練習環境、テスト環境を作ることで、「安全に」テストすることができます。 「練習環境」を作る方法は、- レンタルサーバー上で、任意のサブドメインにWordPressを設置する
- クラウド開発環境(Cloud9 や、Paiza Cloudなど)
- 自分のパソコン上に作る(今回は、これ)
Local by Flywheel とは
FlywheelというWordPress専用のホスティング(レンタルサーバー)サービスがあります。Flywheelは、制作代行業者や、フリーランス向けのWordPressホスティングサービスです。 特徴は、「テストサイト」を裏側で作っておいて、簡単に「表側(本番サイト)」に公開できるなど、制作代行業の人に便利な機能を提供している点です。 例えば、裏側でWordPressを動かし、秘密のURLを発行し、クライアントに見せます。クライアントも、そこで編集作業などを行い、準備が整ったら、ボタン一つで「現行サイトのWordPressと入れ替わる」などができます。 このFlywheelが、PC上でWordPressサイトを立ち上げ、開発し、Web上のFlywheelにアップロードできるようにするための開発したものが、Local by Flywheelです。 このアプリは、Flywheelを利用しなくても、「練習用サイト作成」や「開発用サイト」などに利用できますし、ボタン一つで、複数のサイトが作れ、とても便利です。 以下では、Local by Flywheel の仕組みを説明します。仕組み
Local by Flywheel は、オープンソース技術をうまく活用し、その上に「使いやすいUI(画面)」や「便利な機能のボタン」を配置したものです。内部の仕組み
仕組みは、以下の図の通りです。
PCの上に、仮想のPCを用意します(Virtualbox)。Local by Flywheelのインストールでは、このVirtualBox をインストールするため、ダウンロード、インストールに時間がかかります。
また、この仮想コンピュータには、UbuntuというLinuxサーバーがインストールされます。Local by Flywheelを起動すると、このUbuntuが起動されます。このような仕組みになっているため、Local by Flywheelを起動すると
- 起動時間がかかる(サーバーが立ち上がる時間が必要)ので、待つ必要がある
- PCのメモリや、CPUを消費する(別のコンピューターが、動いているため)
Local by Flywheel が「サイトの追加」で行うこと
パソコン上に、仮装PCを作成し、その仮装PC上に「Linuxサーバー(コンテナ)」を動作させ、WordPressを設置しています。 Local by Flywheel で「サイト作成」ボタンを押すと、- VirtualBox上のUbuntu(Linux OS)に、Webサイト環境を作る(Dockerを利用)
- データベースを作成する
- WordPressを設置する
- データベースと接続させるなどの初期設定を行う
- hostsファイルを書き換える
Local by Flywheel が、hostsファイルを書き換える
先の6. hostsファイルを書き換える が重要なポイントです。Local by Flywheel では、 toiee.local のようなURLで、WordPressにアクセスできるようになります。
しかし、 toiee.local というドメインは、インターネット上には、存在しません。あなたのパソコンだけで有効なドメインです。このような動作を可能にするには、「 hosts ファイル 」の書き換えが必要です。
hosts ファイルは、ブラウザなどが「サーバーを探すとき」に使われるファイルです。ブラウザで、 toiee.jp にアクセスすると、
- hosts ファイルをチェックし、 toiee.jp の登録がないか探す
- なければ、近くのDNSに尋ねる
- そのDNSが知らなければ、そのDNSが代わりに、上位のDNSに尋ねる・・・を繰り返し、IPアドレスを取得する
このような仕組みから、Local by Flywheelでサイトを追加する度に、管理者権限が求められます。これは管理者権限がないと、 hostsファイルが変更できない ことによります。
独立したサーバー
Local by Flywheel では、Docker という仕組みを使って WordPressの環境を作成しています。この技術によって、それぞれのWordPressサイトは、「全く別の環境」にすることができます。 例えば、あるWordPress環境は、PHP5, MySQL5.5, Apache という状態にしたり、あるサイトは、最新環境である PHP7.1, MySQL5.6, Nginx と設定することができます。 リリースするサーバーと同じ環境にするようなことが可能ですし、ログインして、コマンドでWordPressをバックアップしたりすることも可能です。 このような環境なので、「サーバーの勉強」にも、役立つかもしれません。Local by Flywheel のインストール
仕組みが、分かっていれば「安心して」操作できると思います。 まずは、インストールをしましょう。 インストール手順を説明します。 1.こちらからアクセスしてください。 Windowsが古い場合は、こちらのリンクから、ベータ版をダウンロードして使ってね 2.FREE DOWNLOADをクリックする
3.項目を記入する
・お使いのパソコンに合わせてMacかWindowsを選択する
・First name:名前
・Last name:苗字
・Work Email:メールアドレス
・Campany name:会社名
・Phone number:電話番号
・Number of website:作成予定のWebサイトの数
※メールアドレスとWebサイトの数のみでダウンロードが可能です。
4.ダウンロード完了を待つ
ダウンロードの時間は少し長いので完了するまで待ちましょう。
5.ダウンロードしたファイルを開く
開く際に「開いてもよろしいですか?」等のメッセージが出るので、承認してください。
6.レポートについてのメッセージが出たらTurn on Error Reportingを
初期設定
START MACHINをクリック
Webサイトのドメインを入力
ここでは、あなたの作りたいWebサイトのドメインを入れてください
入力できたらCONTINUEをクリックしてください。
Choose your environment画面
この画面では、Preferedを洗濯してCONTINUEをクリックしてください
Setup WordPress画面
この画面ではLocal(パソコン内)に立ち上げるWordPressのユーザー名やパスワードを決めます。
設定はそのままでも構いません。
入力したらADD SITEをクリックします。
パスワードを入力
ここで求められるパスワードは、お使いのパソコンの管理者パスワードです。
Flywheelで設定したパスワードではないので注意してください。
立ち上げ完了です
起動している間は、少しメモリを消費しますので動作が遅くなることがあります。
全く使わないときは、停止させておきましょう。
基本的な使い方
まずはサイトを追加します。
新規で追加する場合は、左下のプラスマークをクリックします。
新規サイトの追加方法は、初期設定の方法と同じです。
次にWebサイトを起動します。
起動したいWebサイト(画面左)をクリックしたら、ADMIN(画面右上)をクリックします。
ADMINでクリックすると編集者としてログインするためのページにアクセスされます。
WordPressにログインします
ログインは、初期設定で行なったユーザー名とパスワードを利用します。
分からなくなってしまった場合は
Local by Flywheel のPreferenceから確認できます。
Live link の使い方
Flywheelで作成しているWebサイトは、レンタルサーバー場で作成している場合と違い、外部(他のパソコンやスマホ)から閲覧することはできません。
しかし一時的に閲覧できるようにすることができます。
それが Live Linkです。
画像にあるようようにENABLEをクリックするとURLが表示されます。
これを第三者に共有すると外部からも閲覧することが可能です。
Webサイトの停止させるにはSTOPをクリックします。
ここまでが基本的な使い方になります。
WordPressの初期設定
Wordpressを立ち上げる方法を基本的な使い方で確認しました。 ここでは、 ・日本語化 ・時差の設定 ・Mulitbite Patch の設定を先にしてください。 日本語化
WordPresの管理画面で
Setting > General と進みます。
設定画面でSite languageを日本語に設定します
次に時差の設定をします。
日本語化設定のすぐ下にTimezoneという欄があります。
この設定を「UTC-9」に設定してください。
日本語化設定と時差設定を終えたら必ず「Save Change」を押して設定を保存してください。
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