WordPressの学び方
ここではWordPressの「学び方」を解説します。この記事を参考に、手を伸ばせば得られる「情報資源」を自由に扱えるようになってください。
この「調査する方法」自体を手に入れることで、一気に可能性が広がります。
目次
前提知識
WordPressとテーマ・プラグインの関係
WordPressは、パソコンのようなものです。あるいは、iPhone、iPadのようなものです。パソコン自体の使い方は、
- クリック、ダブルクリック
- ファイル、フォルダの操作
- アカウント登録、パスワード、ログイン
- 電源を入れる
- パソコン全体の設定
ぐらいです。一方で、パソコンを使いこなすとは、上記の方法を学ぶことではなく、「具体的なアプリ」の使い方を学ぶことに他なりません。
これは、iPhone、iPad も同じです。iPhone、iPadの操作は、それほど多くの種類はありません。しかし、アプリ毎に同じ操作でも、やれることが変わります。一つ一つのアプリに対して「学習」が必要となります。
WordPressも同じです。
WordPressの使い方がわからないのではなく、「テーマやプラグインの使い方がわからない」という状態です。
Webサイト作成とWordPressの関係
WordPressでWebサイトを自作しようとする方の多くが、「デザインの基本」を学んだことがありません。例えば、デザインの4原則や、できるだけシンプルに作る原則などを理解していません。
ただし、デザイン(装飾)の知識があるだけでは、良いWebサイトは作れません。どこに、どの情報を置くのかという「情報デザイン」も必要です。UXデザインなどと呼ばれている知識を多少なりとも、理解しておく必要があります。
文章単体でも、見出しが適切に使われていない、箇条書きを使っていない、1分が長い、など、文章力自体にも問題がある方も多いです。
さらに、最近のWebのトレンドとして、「視覚表現」が挙げられます。アイキャッチや、挿入する写真のクオリティが高くないと、素人臭いページになります。
つまり、WordPress、プラグイン、テーマの使い方が分かっただけでは、「思っているようなサイト」を作ることができません。
ざっと以下の4つの能力が必要です。
- デザインの知識(見た目の作り方)
- 情報デザイン(ユーザー体験の設計)
- 適切な文章を書く能力
- 写真のクォリティ
このような知識についても、アンテナを張って、書籍を読んだり、勉強会や講座に参加することが必要です。
全体像
3つの調べ方
WordPressのテーマ、プラグインを自分で学ぶ方法は大きく分けて3つあります。
- 公式ドキュメント(マニュアル)を見る
- 第三者の解説を読む
- 実際に試す
これらを適切に組み合わせると、短時間(15minぐらい)でも、かなりのことが理解できます。
調査のステップ
IT全般に言えることですが、以下のような流れで、調査すると素早く理解できます。以下のステップを自分なりに工夫することで、どんどん早く調べて、理解できるようになります。
- 1
- 全体像が理解できる情報を集める
公式ドキュメントの機能一覧、特徴、操作方法などをざっとチェックします。さらに、解説しているブログ記事、動画などを検索します。同じ情報を別の角度から見ると理解しやすいので、複数チェックします。 - 2
- 実験できる場所にインストール
大抵のプラグインやテーマは無料バージョンがあります。これらを入れて、実験できる場所を作っておきます。その実験用のWordPressに( Local by Flywheelなどが便利 )、プラグインやテーマを入れます - 3
- 体系的に調査する
もし、実現したいことが明確なら、それに向かって何かを作って行くのが効率的に思えますが、少しの時間をとって「調査」する方が、最終的には時間を節約できつつ、発展する可能性が広がります。
体系的に調査するとは「一通りの機能を全部試す」ということです。何が起こるか?を調査するだけであれば、時間はかかりませんし、スキルも必要としません。何が起こるか?どんな機能があるか?どんな動作をするのか?を知っておけば、適材適所で使えるようになります。 - 4
- 実際に何かを作る
何かを作ってみないと学習は起こりづらいです。そこで、体系的に網羅するように触った後で、何か具体的なものを作るようにします。
テーマの学び方
- 1
- 情報収集
無料テーマの場合でも、有料テーマの場合でも、ほぼすべて「ドキュメント」が用意されています。以下のような場所で、ドキュメントを探せます。英語でわからない部分があっても、ざっとみておくと良いでしょう。最近だと、ビデオなども用意されています。ビデオを眺めるだけでも、だいたい理解できます。
- テーマ開発者のページ(配布ページ)
- 配布ページの中
- ダウンロードファイルの中
- 「WordPress テーマ名 使い方」や「WordPress テーマ名 how to」などで検索する
- 2
- 実験場所にインストール
実験のためのWordPressを用意して、そこにインストールしましょう。 - 3
- 設定を試す 外観 > カスタマイズ を開きます。様々な項目があると思います。これらを一通り試します。この時、どの設定が何を設定するかを「メモ」することをお勧めします。大抵の場合、覚えられません。また、メニュー、ウィジェットも試しましょう。
- 4
- 実際に何かを作って見る
画像を入れたり、適当な文章を入れたりして、サイトもどきを作ってみます。その実験を通じて、大抵のことは理解できると思います。また自分が実現したいことを「どれぐらいのコスト」「どれぐらいの満足度」でできるかを評価し、利用するかしないかを決定します。
プラグインの学び方
プラグインも基本的に同じようなステップです。ただし、プラグインの場合は、「同じことができる複数のもの」がありますので、どれにするか意思決定が必要です。
- 1
- 情報収集
「やりたいこと プラグイン wordpress」で検索をする。様々な記事が見つかる。それらの情報をチェックする。もちろん、プラグインの公式サイトの説明なども見る。できれば英語の記事も参考にすると良い。また新しい記事なども考慮する。
調べる先は、
- プラグイン開発者のページ(配布ページ)
- 配布ページの中
- ダウンロードファイルの中
- 「WordPress テーマ名 使い方」や「WordPress テーマ名 how to」などで検索する
- 2
- 実験場所にインストール
実験のためのWordPressを用意して、そこにインストールしましょう。できれば、複数のプラグインを順に入れて見て試すのが良いです。 - 3
- 設定を試す プラグインの使い方は、公式ドキュメント(開発者のページ)や、様々なインターネット上の記事を参考にします。また、それだけではなく、自分でも探求します。
- 4
- 実際に何かを作って見る
画像を入れたり、適当な文章を入れたりして、サイトもどきを作ってみます。その実験を通じて、大抵のことは理解できると思います。また自分が実現したいことを「どれぐらいのコスト」「どれぐらいの満足度」でできるかを評価し、利用するかしないかを決定します。 - 5
- 意思決定する
同じことができる複数のプラグインが見つかったら、機能、使いやすさ、デザインなどを考慮して、どのプラグインに」するか決めます。