Webサイトを公開するために必要なもの
ここでは簡単にWebサイト公開に必要なものを説明します。また、インターネットの仕組みについても、解説します。仕組みを知っておけば、無用な混乱を減らすことができます。
目次
前提知識
Webサイトが表示される仕組み
Webサイトが表示されるまでは、以下のような通信の流れになっています。
- ブラウザで「アドレスバー」に、ドメインを入力する (例 : toiee.jp)
- ブラウザは、toiee.jp のIPアドレスを、自分のパソコン内で探す( hostsファイル )
- なければ、DNS (ドメインネームサーバー)に尋ねる(通常はブロードバンドルーターなどが兼任。AirMacなどのこと)
- DNSは、IPを知らないので、ルートドメインから順番に尋ねて回る
- 最終的に、toiee.jp のIPアドレスを知っているDNSサーバーに行き着く
- DNSサーバーは、IPアドレスを返す(ブロードバンドルーターが受け取る)
- ブロードバンドルーターは、受け取ったIPをブラウザに渡す
- ブラウザは、IPアドレスと、 toiee.jp を使って通信する
- 通信を受け取ったサーバーは、toiee.jp のデータを返事するための設定をチェック(バーチャルホスト設定)
- 設定があれば、その設定に従って、Webページあるいはプログラムの実行結果(WordPressなど)を返答する
- ブラウザは、返答であるHTML(レスポンス)を受け取って、レンダリングしてWebサイトが表示される
上記の流れをしっかりと理解できれば、設定にミスがあった時、どこが悪いか推測できるようになります。
必要とするサービス
以下の3つが必要です。
- 独自ドメインの取得(予約)
- ドメインネームサーバー・サービス
- Webサーバー
世界で唯一、自分だけの「ドメイン」を取得することが必要です(任意ですが、必須と言えるでしょう)。さらに、そのドメインとWebサーバーを結びつけるための設定 = ドメインネームサーバー・サービスが必要です。これなしには、ブラウザがWebサーバーに通信することができません。
最後に、Webサーバーがなければ、Webサイトを公開することはできません。
必要な作業一覧
- 独自ドメインの取得 : 独自ドメイン業者との契約
- 独自ドメインとサーバー(IPアドレス)を結びつける設定 : ドメイン取得業者の管理ページで行う。レンタルサーバーが用意したものを指定することが多い
- Webサーバーが、返答できるように設定する : レンタルサーバーの独自ドメイン設定
- Webサーバーが返答するための情報を置く : WordPressの設置など
おすすめのサービス
レンタルサーバーは、300円から、1,000円、8,000円など様々な価格帯があります。基本的に安くなればなるほど、質が低下します。質とは、以下の通りです。
- サポート、使いやすさ(やすいと犠牲になります)
- 容量(やすいとデータベースの制限がかかってくる)
- 通信速度(やすくなると、これが確実に低くなります)
- 処理速度(やすくなると、WordPressなどがノロノロします)
多くの方が、安いという理由で、ロリポップを使っていますが、WordPressなどを運用する場合、使いやすいとは言えません。また、独自ドメイン設定や、その他FTPソフトの設定なども、分かりづらく、混乱を招きます。さらに、速度は基本的に遅いです。
長年使っていて、使いやすく、高速動作するものは、XServerです。断然、XServerをおすすめします。
ロリポップの350円/月に対して、1000円/月 となり、割高に感じますが、ちょっとしたジュースやお菓子代と同じです。ビジネスで使うなら、月額1,000円ぐらいは負担するべきだと思います。
toiee Lab の構成
toiee Lab では、以下のようにWebサービスなどを利用しています。
- WordPressの運用 : さくらVPS (kusanagiを利用)
- その他のサイト : XServer
- オンラインコース : Teachable
- ニュースレター : Mailerlite
- ブログ : Medium
- キャッシュ、DNS : CloudFlare
- ドメイン取得 : ムームードメイン
- SSL通信 : Lets encrypt、CloudFlare
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