HAIKからWordPressへは移行できますか?
HAIK (QHMの後継機) から、WordPressへ移行したい方向けの情報をまとめています。以下を参考にご検討ください。
前提知識
HAIKについて
以下のことを、まずご確認ください。
- HAIKは、QHMの後継機である
- HAIKは、http://haik-cms.jp/ にて、HAIKチームが開発、提供している。toiee Labとは関係がない
- HAIKは、PHP7には対応している(PHP7.1は不明)
- HAIKの個別具体的なことは、toiee Labでは把握できない
WordPress について
WordPressは、オープンソースで開発され、自己責任で無償(無料)で利用できる。有料のプラグインやテーマなどを購入することで、様々なことができる。無料でも、多くのことが可能である。情報も多い。
ただし、WordPress のインストールは、若干難しい面がある。
HAIK と WordPress は、全く別
HAIKから、WordPressに移行すると、使い勝手は完全に変わる。全く別のソフト、設計思想なので、完全に違う操作となる。
WordPress特有の使い方を学ぶ必要がある。HAIKよりも、使いやすい部分もあれば、理解できるまでは、難しく感じるところがある。
HAIK vs WordPress
以下のような違いがあります。
比較
項目 | HAIK | WordPress |
---|---|---|
シンプルさ | 非常にシンプル | 操作が複雑 |
設置 | 簡単 | 自動インストールを使えば簡単 |
引っ越し | 簡単 | 難しいが、プラグインを使えばかなり解決する |
操作が簡単 | 簡単 | 慣れが必要 |
高速動作 | 基本的に早い | 状況によっては遅い |
月額費用 | 2,000円(無料も可能) | 基本的に無料 |
高度な機能 | あまりない | 豊富 |
ユーザー数 | 少ない | 世界最大 |
アップデート | 少ない | 頻繁 |
安全対策 | 少ない(更新も少ないので) | 多い |
自己解決情報 | 少ない | 多いが混乱する |
有償サポートの対象 | HAIKチームのみ | 世界中 |
HAIK が、おすすめの人
HAIKは、本当にシンプルです。 もし、現在のHAIKで満足している人は、WordPressに移行する必要は全くありません。そのままHAIKを愛用してください。
おそらく、以下の3つの点で不安に感じている人がいるかもしれません。
- HAIKの未来が心配
- 月額費用がもったいない
- WordPressの方が優れたデザインができるんじゃないか?
以上の 3つの心配、不安は、全く考慮する必要はありません。
全て杞憂です。
HAIKの未来が心配について
HAIKは、月額課金制度によって運営されています。
したがって、ユーザーが減り続けない限りは、サポートとメンテナンスは続きます。 あなたが、HAIKを愛用し続ける限り、ずっと使い続けられる可能性が高いでしょう。
仮にHAIKの開発が止まったとしても、QHM同様、使い続けられますし、その時になって初めて別のシステム(例えば、WordPressに移行)すれば良いでしょう。
今、満足しているなら、移動する必要は全くありません。
月額費用について
次に、「月額費用がもったいない」という人がいます。
もし、HAIKで作ったWebサイトに満足していて、会員サイトの情報やサポートサービスを便利に利用しているなら、 費用対効果で考えてください。
きっと、あなたの貴重な時間を節約できているはずです。その節約できている費用が、月2,000円以上なら、投資は回収しています。無駄に費用を削減しようとすると、余計に費用がかさむ可能性があります。
ビジネス投資として、論理的に考えて意思決定することが大切です。
WordPressの方がデザイン性があるは幻想
最後に、WordPressにするとデザインが良くなるは、「幻想」です。WordPressのデモサイトは、美しい写真、考え抜かれた文字数、アイコン、レイアウトで作られています。
WordPressのテーマを入れた時、おそらく「すごく美しいサイトが立ち上がる」と夢見ているかもしれませんが、それはありません。おそらく、がっかりするでしょう。
つまり、 「作り込み」がなければ、WordPressを使ったからといって、綺麗なデザインにはなりません。
WordPressがおすすめな人
幅広く使われているWordPressを自由に扱えるようになるメリットがある人は、移行すると良いでしょう。例えば、
- WordPressで製作代行を提供できるようになりたい
- 独自ブログで、検索エンジン対策(コンテンツマーケティング)したい
- 会員サイトを構築して、収益を出したい
- マウス操作主体で、デザインを作りこみたい
- イベント登録、決済などの「高度な機能」を使いたい
など、「単にWebサイトを作るだけでなく、もうちょっと」という方は、WordPressが向いています。
WordPressは、「テーマ(見た目)」や「プラグイン(拡張機能)」によって、
- 操作の難易度
- 使い方
- 複雑さ
- できること
が大きく変わります。したがって、
- 自分の用途にぴったりのテーマ、拡張機能を選ぶ
- それらの使い方を調べて、学ぶ
ということが大切になります。それさえできれば、使いこなすことは可能です。
HAIK から移行する注意点
段組について
HAIKの段組デザインを維持したままWordPressへ移行を行うには、WordPressで使用するテーマがBootstrapを読み込んでいる必要があります。
WordPressのテーマがBootstrapを読み込んでいない場合は、「Bootstrap Shortcodes」というプラグインをインストールし、有効化するとBootstrapが読み込まれ、HAIKの段組が実装されます。
デザインについて
HAIKのデザインは、移行を行うと基本的に全て失われ、WordPressで使用しているテーマのデザインに切り替わります。
「HAIKのデザインが気に入っていて、変更は嫌だ」という方は、ご注意ください。
失われるデザインの例は、以下の画像のピンクの部分などです。
再編集時の注意
段組されている部分を再編集するには、
- HTMLを書き換える
- プラグインなどで作り直す
という方法があります。
HTMLを書き換えるには、知識がある方しかできないので、プラグインを使うことがオススメです。
上記でも登場した「Bootstrap Shortcodes」を使うと段組を簡単にすることができるので、再編集の際はこのプラグインを使って、1から段組部分を作り直してください。
Bootstrap Shortcodes の使い方は、 こちらをご覧ください。
移行サービスについて
移行代行サービスで、弊社が使用しているWordPressのテーマは「Sydney」です。
「Sydney」は、Bootstrapベースで設計されたテーマなので、段組はプラグインを入れなくても、再現されます。
デザインは、Sydneyのものに変更されますが、シンプルで癖の少ないテーマです。
toiee Lab のおすすめ
- HAIKを移行する
- 独自で気に入ったテーマを探す
- 段組などを使うなら、「Bootstrap Shortcodes」「Shortcodes Ultimate」を使う
- 基本的にページを作り直す