ロリポップで良くあるトラブルと解決方法
ワークショップやオンラインコースを受講している方で、ロリポップを使っているユーザーはかなりの数になります。ここでは良くあるトラブルと解決方法について紹介します。
※ 必ず、ご確認くださいここでのトラブルと解決策は、私たちのコース受講者のサポートを行った経験を元に記載しています。使い方に困った場合は、ロリポップのサポートに問い合わせるのが確実です。
toiee Lab に問い合わせていただいても、サポートはできません。
ロリポップについて、個人的な意見
ロリポップは、安価で複数ドメインが使えるということで、toiee Labの講座、コース受講者の中でも、比較的ユーザーが多いです。しかしながら、サポートをした経験から、
- 設定の自由度があるかわり、混乱する
- 間違った設定で、混乱したまま使っている
- 動作が遅い
- 予想外の機能で、トラブルが発生する
などがあります。
コストを取る代わりに、トラブルに見舞われて解決するために時間を取られることを天秤にかけて利用することが必要です。
なお、toiee Labに「どのレンタルサーバーが良いですか?」と聞かれたら、「XServer」と回答しています。
トラブルを避けるための基本事項
まず、以下で説明する「トラブルを避けるためのルール」に則って利用してください。
独自ドメイン、サブドメインを利用する際のルールを作る
ロリポップは、複数の独自ドメイン、サブドメインを利用することができます。しかも、設定が柔軟です。これが原因で、仕組みがわかっていないため、複雑な設定をしてしまい、それに気づかず、利用し続けてトラブルに遭遇している人が多いです。
仕組みについては、ここでは説明しませんが、以下のようなルールで運用してください。
- ホームディレクトリには、何も置かない
- 独自ドメインを使用する場合、ドメイン名のフォルダを作成し、そのフォルダに独自ドメインを割り当てる
- サブドメインを使用する場合、独自ドメイン名のフォルダを作成し、そのフォルダに毒ドメインを割り当てる
例えば、多くの人が「独自ドメイン」を設定するときに、以下のように「公開フォルダ」に何も設定していません。
この後に、サブドメインなどを作成すると、混乱を生じます(特に、 .htaccess などを使うと問題が発生します)。
例えば、toiee.jp を利用する場合は、「toiee.jpフォルダ」を作成して、それを設定するようにします。
ドメイン名とフォルダ名を必ず、一致させるようにすることで、「どのフォルダに、どのドメインのデータが入っているか?」が一目瞭然になります。
同様に、kb.toiee.jp を利用するなら、 kb.toie.jp フォルダを作成し、割り当てます。
また、フォルダが独立しているので、お互いに干渉することがありません。
wwwだけは特別扱いするwww.toiee.jp と toiee.jp は「同じ内容」にすべきです。SEOの観点から考えて、どちらか一方だけを使うことが望ましいです。どちらを選ぶかは、好みです。
例えば、toiee.jp をメインにしたいとなれば、 www.toiee.jp でのアクセスを自動で、 toiee.jp に転送するような設定を行ってください。
方法は様々あります。
.htaccess を使う方法や、DNSで転送する方法です。ご自身で調べてみて、やりやすいものを選んでください。
必ず守ってくださいなお、一番上位のフォルダには、何も設置しない(フォルダだけ)ようにします。ここにWebサイトのデータを置くと、混乱の原因になります。
FTPアクセス制限を常にチェックする
ロリポップは、FTPアクセスを制限する仕組みを用意しています。この設定を知らない人が多く、FTPソフトで接続しても、うまくいかないで悩んでいる人が多いです。
FTPを利用する場合は、常に「FTPアクセス制限」の設定画面を出して、ご自身の接続しているIPアドレスを登録するようにしてください。
詳しくは、ロリポップのマニュアルが「FTPアクセス制限」にリンクされているので、ご覧ください。まし、意味がわからなければ、ロリポップのサポートに連絡すると良いでしょう。
トラブルと解決方法
FTPソフトで接続できない
FTPアクセス制限が原因の場合が多いです。ロリポップの管理画面で、FTP接続制限を解除してください。
また、FTPSがうまく動かない時があります。その時は、通常のFTPを使うようにしてください。
WordPressがインストールできない
古くからロリポップを使っているユーザーに多いです。原因は、MySQLのパスワード方式が変わったことです(ハッシュ関数が変更された)。
データベースのパスワードを「再設定」することで解決します。お試しください。
独自SSLを設定したらトラブルが発生した
独自SSLと、通常の通信が混在することが原因と考えられます。解決方法は、
- ブラウザのクッキーを削除する(履歴を全て削除などすればOK)
- WordPressから完全にログアウトする
- ブラウザを再起動する
なお、独自SSLを利用するなら、全ての通信を ssl通信に限定するように、 .htaccess なり、DNSを設定すべきです。
PHPのバージョンを上げたら動かなくなった
非常に古いユーザーは、PHPが「モジュール版」で動作しています。この状態から、CGI版PHPに変更すると、セッション情報や、フォルダ・ファイルの権限の問題により、動作しなくなったり、ログインができなくなることがあります。
(原因を正確に説明するとなると、複雑なので割愛します)
PHPのバージョンを上げる場合は、
- もし、モジュール版からCGI版にアップする状況なら、モジュール版の状態でファイルやフォルダの権限を「他者でも変更できる状態」にして置く
- 移行したらクッキーを削除する(セッションを再作成するため)
としてください。
また、PHP5x から PHP7x にアップすると、プログラムがPHP7に対応していない場合、真っ白になったりして、動作しなくなります。
うまくいかない場合は、元のPHPのバージョンに戻してください。