WordPressをコマンドでバックアップ
概要
WordPressは、「便利なコマンド(ターミナル)」で、簡単バックアップができます。その方法を記載します。いわゆる「ターミナル」「コマンド」「Linux系知識」がある方向けの情報となります。
前提
多くのレンタルサーバーや、VPSでは、WordPressのコマンドが、インストールされています(WP-CLI)。もし、インストールされていない場合は、WP-CLI と検索し、インストール方法などを参考にしてください。
バックアップの手順
(1) サーバーにアクセス
> ssh user@yourserver
(2) WordPressが設置されているディレクトリに移動
> cd path/to/wordpress
なお、wp-config.php が設置されている場所に移動します。セキュリティを向上させるために、wp-config.php を別の場所に移動させている(一つ上の階層など)場合は、wp-content などがあるフォルダではなく、wp-config.php の設置先に移動してください。
(3) WordPressのデータベースをバックアップ
WordPressは、データベースのバックアップと、システムのバックアップをそれぞれ行う必要があります。システムだけがあっても、データがなければサイトの情報は失われてしまいます。
コマンドは、以下の通りです。なお、データベースのバックアップデータは、公開フォルダにはおかないようにしてください。例えば、以下のように「一つ上」のディレクトリ(公開フォルダ以外)に、バックアップすると良いでしょう。
> wp db export ../your_site_name.sql
※ your_site_name.sql は、わかりやすい名前に置き換えてください
(4) WordPressのシステムをバックアップ
次に、WordPressのシステムをバックアップします。zipファイルで圧縮しても良いでしょう。その際、先ほどのデータベースもセットでバックアップすると良いかもしれません。
> cd .. (WordPerssのシステムの上位ディレクトリに移動)
> zip -r your_site_name.zip (WordPressが入っているフォルダ名) (先ほどのDBファイル名)
(5) データを別のサーバーへ
バックアップしたファイルを、同じサーバーに置いていてもバックアップとしては不十分です。別のサーバーや、自分のPCにダウンロードしましょう。
補足
以上のコマンドをシェルスクリプトにして、Cronで動かしても良いでしょう。なお、もっと手軽にバックアップするなら、WordPressのプラグインが便利です。