なぜ、働くのか?
すごく当たり前の質問ですが、「私たちは、なぜ働くのでしょうか?」。
- 自分の生活のため
- 家族のため
- 人並みあるいは、もうちょっといい生活をするため
- 趣味を楽しめるお金を得るため
などなど、あります。
これらは、悪いとは思いませんが、それが「働く理由」に、なるのでしょうか。それらを働く理由にしてしまうと、「働くことは、仕方なくすること」になってしまいます。
社会人になれば、働くことに使う時間は、移動や準備などを含めると、10時間近くになります。そして睡眠時間、食事、風呂などの「しなければならないこと」の時間を考慮すると
- 働く時間は、1日の3分の2を占める (24 – 9 = 15時間、10/15 = 2/3)
にもなります。
もし、「趣味のため、生活のためだけに働く」としたら、人生の 3分の2を「やりたくないこと」に時間を使っていることになります。
「すっごいもったいない」ですよね。
ですから、一人の人間として充実した人生を送るためには、「仕事の目的」をしっかり持つ必要があります。そうしなければ、人生の3分の2は、憂鬱な時間になってしまいます。
私たちは、何のために働いているのか?
私たち toiee は、何のために働いているのか?
改めて考えてみました。
答えは、とてもシンプルだけど、とても遠い目標です。
「すべての人に、自分の可能性に気づいてもらい、
ただ、気づくだけでなく、その可能性を現実に変え、
社会に貢献し、自己実現をしてもらうこと」
です。
ちょっと考えてみると、私たちの未来は、課題が山積みです。特に大変そうなものを3つだけあげると、
- 15年後には、成人人口の50%以上が、60歳以上(超高齢社会)
- 継続的な人口減少(働く人が、どんどん減る)
- 知識社会への移行に伴う混乱
政治の場所では、年金問題や子供手当や保育所について議論されていますが、後15年もすれば、そもそも「人が足りない」「財源がない」ということになります。
積み立てていた年金を使ってしまったことには、責任を取るべきですが、それ以上に、未来を考えると、どうひっくり返っても、今のままでは解決しません。
一つの鍵は「生産性の向上」
この状況を打破するのは、政治システムや、年金の分配方法や、国会議員をクビにすることではかないません。国会議員を半分に減らすと、確かに数億円はコスト削減になります(個人的には、やってもいいと思っています)。
しかし、その数億円では、全然足りません。すぐに使い切ってしまいます。
そこで「どうやってやるのか?」は、さておき抜本的な解決は「生産性の向上」です。
仮に、今4人でやっている仕事を、たった一人で行えるようになれば、人口が減っても大丈夫です。さらに4人分の仕事をやって、早く家に帰れたら、なお良しです。
そんなの無理?
と思うかもしれませんが、不可能ではありません。
そもそも、日本の農業に関しては、一人あたりの生産性は、150年単位で見ると、50倍になっています。同様に、工業においても、50倍以上の生産性を実現しています。
現に、DAISO という100円均一ショップは、工業において生産性を向上し、不景気の現在も黒字です。先日、仕事場の近くにできたので、遊びに行ってみたら、驚きました。
本当になんでも売っています。
危うく、必要のないものまで、喜んで買いそうになりました(危ない、危ない)。
つまり、工業レベルでは、日本は屈指の「生産性向上」を果たしています。
次は「知識労働」「ホワイトカラー」の生産性を向上させれば良いだけです。そして、それは可能です。
なぜなら・・・・
先進国でワーストです
日本は、OECD加盟国34ヵ国(平たく言えば先進国)で、ホワイトカラーの生産性が、堂々の第21位です。そして、先進主要7か国では、19年連続の最下位!
もう気持ちいいですよね、これぐらい独走したら。。。
[「日本人の生産性」は先進国で19年連続最下位 非効率なホワイトカラーの働き方はどう変わるべきか](http://diamond.jp/articles/-/54160 “http://diamond.jp/articles/-/54160)詳しくは、上のWebサイトが詳しいので、見てください。
でも、「物事は考え方一つ」です
とはいえ、19位ということは、まだ上に見習うべき国が18カ国もいるわけです。さらに、先進国主要7か国で言えば「6カ国も」見習うべき相手がいます。
「そもそも、取り組んでいない生産性の向上方法がある」
「しかもその方法は、すでにわかっている」
のです。
日本はダメだ、欧米のやり方を・・・は、ある程度正しいと思います。しかし、「そのまま欧米のやり方持ってきても」、うまく行きません。
必要なことは、明治維新の時に、日本を西欧化したのではなく、西欧を日本化して取り入れたように、
- 自分たちの風土、やり方に合わせて
様々な知識、技術、仕事の仕方を取り入れることだと思います。
尊敬される真似をしよう
仏教がインド北部から、様々な経路を通り、中国・韓国の道教などと結びついて、渡ってきたのち、「禅」という形で、そぎ落としを行い、原初仏教の教えに近づき、それが世界に広がり、Appleのスティーブジョブズに影響を与えたように、
「尊敬される真似」
をすることが、私たち日本という「ネイティブなのに近代化」されている国に生きる人(国籍は関係ないと思っています)の役割なのだと思っています。
その真似の一つが
- チーム学習理論 × 加速学習
- 学び方を学ぶ
- 意識されたフィードバックを通じた学習 = アクティブラーニング
という toiee が研究、発展させてきた学び方と学習カリキュラムです。
全部、洋モノです
私が十数年前、今はやりの人工知能(人工生命も含む)の研究をしている頃から、「人が学ぶとは何か?」について考え、様々な論文を読み、
- 人工知能の構造と
- それを作り出す研究者の知能の構造
を比較し、「人間が本来持っている知能や知性」は、どこにあるのか?
どのようなメカニズムを持っているのか?を、メインの研究とは別に考え続けてきました。
そして、今から3年前に「チーム学習」や「加速学習の最新情報」を精査し直し、講座を作っては、試し、理論を修正しを繰り返し、
- シンプルな学習理論を作り上げ
とりあえず、17講座を設計しました
すべての成果は、先人の知恵です。しかも、遡れば、ノーバート・ウィナーの研究によるところが大きいです。
つまり、出処は全部「海外」ですが、日本人らしさである「チーム学習」という方法を核に据えた、まったく新しい学習方法を構築しました。
「17」もの講座を作成しました
前の文章は、ちょっとわかりづらいですが(詳しく知りたい方は、喜んでお伝えします!)、要するに
「将来起こるであろう山積みの問題を解決する方法が見つかり、それを今すぐにでも実行すること」
が可能になったということです。
以下のような17講座を構築しました。
- 成果をあげる習慣講座(ドラッカーの研究をベースに)
- 成果をあげる意思決定講座(ドラッカーの研究をベースに)
- 成果をあげる超仕事術(海外のKANBAN開発などを参考に)
- Know Your Customer:顧客を知る技術(傾聴という方法をシンプルなコンセプトに落とし込んで)
- コンセプト作成講座(システム思考をベースに)
- 問い講座(哲学アプローチと、デザイン思考などをベースに)
- toiee式すごい学び方講座(ノーバート・ウィナーの研究をベースに)
- わかりやすい説明講座(ヴィトケンシュタインとシャノンの研究をベースに)
- コピーライティング講座(4,50年前の海外のコピーライターの書籍をベース)
- Evernote講座(1億ユーザーいる海外初のノートアプリ)
- iPhone講座(アクティブラーニングで、iPhoneを学ぶ)
- Mac講座(アクティブラーニングで、iPhoneを学ぶ)
- Pages講座(Apple謹製のすごいドキュメントアプリ)
- Prezi講座(ズームイン、ズームアウトで驚くプレゼンができる)
- 写真講座(iPhone、スマホで驚くような写真を撮れる)
- 動画講座(報道の現場で求められる素早く効果的な編集技術をベースに)
- ゼンローグ(デビッドボームが提唱したダイアローグと、禅をベースとした深い対話方法)
これらの講座は、ビジネスの現場で働く人たちに、ダイレクトにインパクトを与える(問題解決に役立つ)と確信しています。
受講された方は、
なぜかわからないけど、受講後何もしていないのに
説明が上手くなったんですよね。
しかも、毎日、少しずつ
と言ってくれます。ただ、座って「小手先のやり方」を聞く講座ではなく、「毎日の生活を送る中で、確実に効果が現れる」講座になっています。
なぜなら、「学び方を学ぶ」というアプローチを取っているからです。すべての講座は3時間にまとめいますが、「たった3時間で、受講後に独学で自分の能力を上げていける」ように、知識、技術、ものの見方を学びます。
(設計する側は、すごく大変です。映画のように、ワークごとにフリや、その後の影響を考えます)
ですから、何ら不思議ではなく、私たちからすれば「当たり前」です。
17講座を「提供」する側になりませんか?
書き間違えではありません。受講するのではなく、提供側になりませんか?
私たちのビジョンは、端的に言えば「日本の課題、そしてこれから先進国、それに続く国々が直面する課題」を、全く新しい教育、学び方で解決することです。
そのために私たちがすべき仕事は、
「明日の社会を担う教育と教育内容について、研究し、コースを開発すること」
だと考えています。
広げるのは、この文章を読んで、「わくわく」してくださっている「あなた」にお願いしたいと考えています。
ラーニングファシリテーションがわかれば、講座ができる
社会を大きく変えるには、素早く最新の教育コンテンツが、効果的に広がる「仕組み」が必要です。
例えば、「アクティブラーニング」については、今から5年も前に議論されました。そして、最近になってやっと教育現場に降りてきて、現場の先生たちが
- 議論をさせたらいいの?
- 自分で考えさせるって、どうやって?
と悩み、試行錯誤しています。
おそらく、アクティブラーニングが浸透するには、そもそも「教え方」や「教育の考え方」自体を大幅に変化させる必要があります。
その上で、「エラーを訂正するのではなく、フィードバックを通じた学習」を引き起こし、「自分でフィードバックを引きおこす工夫」を学ばせる場を作る必要があります。
このようなことは、すべて「ラーニングファシリテーション」という考えで説明することができます。
つまり
- 文科省の偉い人たちが提案している「アクティブラーニング」は、
ラーニングファシリテーションによって実現出来る
ということです。
そして、上記の 17講座は「ラーニングファシリテーション」を行うことを前提として設計されています。
学習ファシリテーションとは何か?
端的に言えば「自分で行動、探求させるように仕向け、フィードバックによる学習と、フィードバックについて注目するようにさせることで、学習を促進させること」です。
ちょっと難しいですよね?
詳しくは、以下のページに音声をまとめましたのでお聞きください。
ここで重要なことは「学習ファシリテーション」を理解すれば、上記の17講座を提供できるようになるということです。
もちろん、いきなり本番講座ができるわけではありません。
学習ファシリテーション講座で学んだことをベースに、「教材自体の解説」「レジュメ」「実際の講座の様子」を確認し、
- ファシリテーター仲間で集まって勉強会をし
- 近い知り合いや、友達を誘って「テスト講座」を行い
という形で、3回ほど経験を積めば、講座を開催できるようになります。
なぜ、そんなことができるのか?
高校の数学の先生に、数学研究者の知識は要求されない
現在、日本全国の学校で様々なことが教えられています。
教科書の改訂があっても、各自、先生たちは、今までの経験などをもとに、教本を読み込み、教材研究をして授業を行います。
必要なことは、「数学者としての知識」ではなく、「必要なことを学ばせられること」です。あるいは、「生徒を成長させられること」が、決定的に重要です。
どれだけ数学の知識があっても、生徒を成長させられなければ、先生としては失格になります。
つまり先生たちに必要なものは、
- 数学の高度な研究知識ではなく
- 生徒の成長、学習を引きおこす知識、技術
です。知識は、数学者が作った教科書に頼れば良いのです。
toieeの教材と、学習ファシリテーターの関係も同じです。toieeが開発した教材に頼ってもらい、講師(学習ファシリテーター)は、生徒の学習を引きおこす介入や問いに集中することで、講座を開催できます
相手の目が輝く瞬間
講座設計のために、何度も講座を開催する中で、最高の瞬間は「参加者の目が輝く瞬間」に立ち会うことです。
今までは難しくて、自分には無理と思っていた何かを「学べる」「わかる」「応用できる」と確信した瞬間、その喜びは、周りに、そして講師に伝わります。
そんな喜びを分かち合う瞬間こそ、学習ファシリテーターの報酬なんだろう・・・とつくづく思います。
もし、あなたが「学習ファシリテーション」によって、誰かの可能性を引き出し、確信させるだけでなく、現実の世界で使える「技術、知識、ものの見方」を伝えたいと思っていただけるなら、
- 私たちと一緒に、世界をちょっと良くする活動
をしませんか?