Local by Flywheel 3.0 がリリースされました
WordPressのテーマ、プラグイン開発、ワークショップの学習環境を「手軽に」用意するために、toiee Lab では、Local by Flywheel を活用しています。 この度、バージョン3.0 がリリースされていましたので、レポートします。Local by Flywheel の概要
Local by Flywheel は、Windows、Mac 上で「WordPressを動かせる」アプリです。実際は、様々なオープンソースアプリを組み合わせて動作しています。以下の通りです。Oracle Virtual Box
パソコンの上に仮想のパソコンを動かすアプリです。このアプリを使えば、Windowsの上で、別のWindowsやLinuxを動かせます。Local by Flywheel は、VirtualBoxをインストールし、仮想コンピューターを一つ用意し、そこに Ubuntu Linux をインストールします。 さらにUbuntu上で、Docker という仕組みを動かします。Dockerによって、Ubuntu Linuxの上に、さらに仮想コンピュータ(LXD)が動き、そこでWordPressを動かします。 このような構造によって、WordPress1つ1つに大して、違うPHPバージョン、MySQLバージョン、Nginx, Apache と自由に切り替えられるようになっています。WordPress本体
Local by Flywheel で WordPressを追加すると、最新のWordPressをダウンロードしてインストールします。 このような仕組みになっているので、インターネットに接続していない状態で、Local by Flywheel を使うとうまく動かないことがあります。 なお、WordPressのインストールなどは、wp-cli というWordPressをコマンドで操作できる便利なツールを使っていると思われます。Electron
Local by Flywheel アプリ自体は、Electron というオープンソースアプリで作られています。Electron の仕組みを利用して今回のver3.0から「アドオン」機能が追加されました。 Local by Flywheel に便利なツールをどんどん追加できるようです。今のところ、少しだけアドオンが公開されています。今後、増えていくかは未知数です。Adminer
データベースを直接操作するためのWebアプリが入っています。phpMyAdminが有名ですが、Local by Flywheel の場合は、Adminer です。また、Sequel Pro というアプリもオススメしてくれています。サイトからダウンロードして使うと良いでしょう。MailHog
WordPressでメール送信のテストなどをしたい場合に、Mailをキャッチしてくれる仕組みです。活用することで、WordPress開発、テストがしやすくなると思います。Ngrok.io
パソコン上のWordPressをクライアントに見せたりするときに、いわゆる「トンネル」を作ってくれる仕組みです。アップデートの方法
Local by Flywheel をアップデートする場合は、以下のようにするとスムーズだと思います。VirtualBox をアップデートする
VirtualBoxを起動して、アップデートがあるかチェックします。あれば、アップデートを行います。Local by Flywheelをダウンロードする
公式サイトでダウンロードして、インストールします。アドオンについて
ver3.0からアドオンが使えます。入れて試してみてください。なお、PHPStorm用のXdebugの設定ツールなどが便利です。近々、誰かが「Visual Studio CodeのXdebugの設定」をインストールしてくれる仕組みを作ってくれるんじゃないかな?と予想しています。
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