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Webサイトを公開するために必要なもの

ここでは簡単にWebサイト公開に必要なものを説明します。また、インターネットの仕組みについても、解説します。仕組みを知っておけば、無用な混乱を減らすことができます。

メモ: インターネットの仕組みは、専門家でも全てを理解しているわけではありません。非常に高度な技術が組み合わされています。以下では、自分でWebサイトを運営するに十分な解説に留めます。 なお、この文書は、オンラインコースの補足を意図して書かれています。

目次


前提知識

Webサイトが表示される仕組み

Webサイトが表示されるまでは、以下のような通信の流れになっています。

  1. ブラウザで「アドレスバー」に、ドメインを入力する (例 : toiee.jp)
  2. ブラウザは、toiee.jp のIPアドレスを、自分のパソコン内で探す( hostsファイル )
  3. なければ、DNS (ドメインネームサーバー)に尋ねる(通常はブロードバンドルーターなどが兼任。AirMacなどのこと)
  4. DNSは、IPを知らないので、ルートドメインから順番に尋ねて回る
  5. 最終的に、toiee.jp のIPアドレスを知っているDNSサーバーに行き着く
  6. DNSサーバーは、IPアドレスを返す(ブロードバンドルーターが受け取る)
  7. ブロードバンドルーターは、受け取ったIPをブラウザに渡す
  8. ブラウザは、IPアドレスと、 toiee.jp を使って通信する
  9. 通信を受け取ったサーバーは、toiee.jp のデータを返事するための設定をチェック(バーチャルホスト設定)
  10. 設定があれば、その設定に従って、Webページあるいはプログラムの実行結果(WordPressなど)を返答する
  11. ブラウザは、返答であるHTML(レスポンス)を受け取って、レンダリングしてWebサイトが表示される

上記の流れをしっかりと理解できれば、設定にミスがあった時、どこが悪いか推測できるようになります。

必要とするサービス

以下の3つが必要です。

  1. 独自ドメインの取得(予約)
  2. ドメインネームサーバー・サービス
  3. Webサーバー

世界で唯一、自分だけの「ドメイン」を取得することが必要です(任意ですが、必須と言えるでしょう)。さらに、そのドメインとWebサーバーを結びつけるための設定 = ドメインネームサーバー・サービスが必要です。これなしには、ブラウザがWebサーバーに通信することができません。

最後に、Webサーバーがなければ、Webサイトを公開することはできません。

必要な作業一覧

おすすめのサービス

レンタルサーバーは、300円から、1,000円、8,000円など様々な価格帯があります。基本的に安くなればなるほど、質が低下します。質とは、以下の通りです。

  1. サポート、使いやすさ(やすいと犠牲になります)
  2. 容量(やすいとデータベースの制限がかかってくる)
  3. 通信速度(やすくなると、これが確実に低くなります)
  4. 処理速度(やすくなると、WordPressなどがノロノロします)

多くの方が、安いという理由で、ロリポップを使っていますが、WordPressなどを運用する場合、使いやすいとは言えません。また、独自ドメイン設定や、その他FTPソフトの設定なども、分かりづらく、混乱を招きます。さらに、速度は基本的に遅いです。

長年使っていて、使いやすく、高速動作するものは、XServerです。断然、XServerをおすすめします。

ロリポップの350円/月に対して、1000円/月 となり、割高に感じますが、ちょっとしたジュースやお菓子代と同じです。ビジネスで使うなら、月額1,000円ぐらいは負担するべきだと思います。

toiee Lab の構成

toiee Lab では、以下のようにWebサービスなどを利用しています。

CloudFlareは、インターネットの仕組みがわかってしまえば、本当におすすめのサービスです。前提知識さえあれば、使い勝手は非常に良いです。