学び方を学んでいる様子に注目しよう
toiee Labの教材の視聴方法
こんにちは。
toiee Lab (北研) 亀田です。
北研時代(主にソフトウェア開発会社)には、大変お世話になりました。
今から10年前、、、
大学院生だった私は、「個人が自由にWebを活用できれば、社会が豊かになる」と確信していました。
今日、当時の想像は現実になりました。
ところが、10年前は、個人が自由にWebを活用しようとしても「良い道具がありません」でした。
そこで、ソフトウェア開発に注力し、インストール制限や、無意味なアップデートコストを撤廃し、直感的で使いやすいソフトウェアを開発しました。
今では、iPhoneアプリなどは、アップデートが無料が当たり前になりましたが、当時は非常に珍しかったことを覚えています。
状況が一変した現在
そんな時代から10年後の今、状況は一変しました。
アメリカだけでなく、2年ほど前から日本でも「Webサービス開発バブル」とでも呼べる状況が発生しています。次々と「Webサービスのベンチャー(起業家)」が現れ、投資家が終始し、優秀な人々を集めて、アプリをリリースすることが盛んになりました。
さらに、アメリカで成功したものが、翻訳されて日本にもサービスを展開し始めています。
このような変化は、私が起業した頃から予想をしていました。そこで、QHMや、Qシリーズは「あくまでも、ビジネスを軌道に乗せるまでの発射台」と考え、できるだけシンプルで、安く、使いやすいものにすることに決めていました。
そして、Webサービスが一般化してきたとき、役割を終え、教育へ向かうことを考えていました。
この計画を実行に移したものが、 toiee Lab です。
今後の世界は、どうなるか?
大学院生の時(2004年ごろ)、GPSがタバコの箱ほどの小さなボックスで持ち運べるようになったとき、「これは絶対、携帯電話に搭載される!」と確信しました。
さらに、いずれは手のひらサイズで、外でインターネットができるコンピュータが現れると予想していました。モバイルコンピューターとGPSがセットになって「生活に直接関わる賞味期限付き、位置情報付きの情報発信があれば」、生活に直接インターネットが使われるとワクワクしました。
さすがに、iPhoneのようなものになるとは、思いもしませんでしたし、Twitterがリアルタイム情報に使われるとは思いませんでした(あの頃は、まだマイクロブログと呼んでいましたし)。
それでも、その後は「地域の情報」「位置情報付き」の情報が発信は、Googleマップや、マップアプリで実現されています。
これと同様に、Webサイト作成、メール配信、顧客管理、決済、領収書発行、サポートなどが、全て「Webサービス」あるいは「アプリ経由」になると予想しました。
しかも、『用途ごと』に特化され、複数のWebサービスを使うわけて使う時代が来ると予想しています。
すでに起こった未来
ちなみに、「用途ごとに特化した複数のWebさーびすを使い分ける」は予想ではなく、「すでに起こった未来」です。
あなたは、スマホ(iPhone、アンドロイド携帯)をお持ちですか?
スマホには、用途の近いアプリが複数インストールされていて、使い分けていませんか?そこまでしていなくても、「必要に応じて、必要なアプリを 複数ダウンロード 」するのが当たり前になっていませんか?
周りを見渡してみれば、みな「当たり前に行動している」状態です。
いずれ、複数のWebサービスを使うことに、何の抵抗もなくなる人だらけになります。既に多くの人が「当たり前のように、複数のWebサービスを使い分けて」います。
toiee Labの場合
例えば、toiee Lab や、パートナーであるラーニングファシリテーターの方々は、情報発信、集客、自社ブランド用、イベント用、連絡用に様々なWebサービスを使っています。具体的には、
Webサイトだけでも、
– Medium
– Strikingly
– Adobe Spark Page
– Teachable
イベント、決済に
– DoorKeeper
– Peatix
– Stripe
– Gumroad
連絡用に
– Mailerlite
– Slack
– Facebook
– LINE
一般に聞いたことがないようなアプリ、Amazonで「〇〇の使い方マニュアル」という書籍が販売されていないアプリを次々使いこなしています。
面白いことに、学習ファシリテーターの多くの人は、自他共に「私はIT弱者」と思っている人が多いです。そんな方々が、「学び方を学び、未知のアプリを使いこなす、一つ上の視点」を持つことで、どんどん、新しい世界に飛び込んでいます。
toiee Lab が目指していること
一言で言えば、「学ぶ力の大幅なアップデート」です。変化の少ないインターネット以前の世界では、「やり方を覚えて、繰り返して、使えるようになればよかった」ですが、今は違います。
次々とアップデートされるアプリ、機能を即座に吸収して、応用を考えたりできる「学習能力」が必要です。これは、アプリだけではありません。
あらゆる専門領域が、日々進化しています。その進化、変化を即座に吸収するような「学び方」が必要です。
それを私たちは、
「学び方を学びながら、対象を学ぶ」
「探求の仕方を探求しながら、対象を探求する」
などと呼んでいます。
「toiee Lab の〇〇講座」とは?
私たちは、
- 「学習とは何か?」
- 「学習は、どんな条件下で起こるのか?」
- 「どんなメカニズムで起こるのか?」
- 「以上の問いの答えを、どう応用すれば良いのか?」
と考え、実際に講座を作り、テストし、学習理論を構築してきました (FILMと名付けています)。
この学習理論を応用した講座が、「toiee Lab の〇〇講座シリーズ」です。
全ての講座は、「学び方を学びながら、対象を学ぶ」構造を取っています。具体的には、Mediumを学んでいるように見えて、同時に「未知の体験のアプリの学び方」も学んでいます。
さらには、もっと大きな視点で「学ぶこと自体」に注目をするように構成されています。
例えば、ファシリテーターが何気なく(そう装っています)、質問したことに答えているうちに、気づけば「学び方に注目している状態」を作り出しているシーンなどを収めています。
これらを外から眺めて、観察することで「独特の視点、つまり学び方に注目する」視点が手に入ります。こうなれば、
すごい人を見たとき、表面を猿マネするのではなく
その人の学び方、姿勢、考え方をマネするように
変わるはずです。
toiee Lab の講座をみる注意点
それでは、toiee Labの教材を利用する上での注意点を2つだけ、ご紹介します。
(1) 学び方に注目し、学び方を手にいれる
(2) 学習は「経験」なしには起こらない、必ず行動する
順に説明します。
(1) 学び方に注目し、学び方を手にいれる
Medium講座を例に説明します。通常のパソコン教室のようなアプローチでは、
- Mediumとは、こんなサービスです
- 画面はこちらです
- ここのアイコンをクリックするとプロフィールが現れ
- ここをクリックするとWebページが現れ、さらに・・・
と講師が「答えを全部用意して、それを教え」ていきます。
さらに、記事の投稿方法も、
- 投稿したい場合は、ここをクリックして
- 編集画面を開いて
- 装飾は、これと、これと、これです
- 注意点は・・・
と、同様に「講師が答えを用意し、やり方を提示し」、受講者は、まるでハトの訓練のように、繰り返し同じ作業を行って、脳のシワに刻み込みます。
ところが、今朝のことですが、Medium が「タイトル、サブタイトル」と「見出し、小見出し」の仕様を変更しました。すごくシンプルで、より読みやすく変更になって、非常に好ましいのですが・・・・
このようなハト的な訓練をしてきた、残念な人間は「変化が恐怖」になります。
「あれ、昨日まであったボタンがない!!」
「どこへ行ったんだ?」
「先生、やり方を教えてください。また繰り返して、体で覚えますから!」
と先生を探す羽目になります。
こうならないためには、「その場で実験しながら、使い方を学ぶ方法」を学ぶことが大切です。具体的には、メンタルモデルを再構築すると言うのですが、そのようなステップをふみ必要があります。
これは、私たちが研究し、体系化した「5つのステップ」を使えば、誰でも可能です。ちなみに、視覚障害をもつ方が、iPhoneの使い方を自ら学ぶときも、非常に有効でした。
話が、少々長くなりましたが、要するに「toiee Labの講座」を視聴するときは、「参加者が、どんな風に探求し、学んでいるか?」に注目して、「探求の仕方」を真似してください。
やってみれば、わかりますが「探求の仕方を真似ていると、多くの気づき」があります。その気づきと、ビデオの中の参加者の気づきと照らし合わせてみてください。
すると、もっと視点の高い「気づき」が得られるはずです。それが「学び方を学んでいる状態」です。
(2) 行動せよ
探求は、頭の中では起こりません。行動の中にのみ、存在します。
したがって、とにかく行動が必要です。ワークを実際にやってみるのも一つ重要でしょう。しかし、あなたもきっと、忙しい人だと思います。家に帰れば、子供達、家族との時間が大切だったり、他にも趣味があったりするでしょう。
そこでオススメの方法があります。
私たちは、Learning by Doing と呼んでいるのですが、
- 雑用を学習の機会にする
- 頼まれごとを学習の機会にする
- 本業の中に小さなチャレンジを作って学習の機会にする
- 子供と遊ぶ時を学習の機会にする
という形で、「何かをしながら、ついでに学ぶ」ことが、おすすめです。
例えば、写真であれば、「探求方法を学んだら」、例えば、「社内のマニュアル作りの写真」を取るときに、探求型学習をします。具体的には、3分割構図を使ったり、より引き高さ角度を使って、何枚か写真をとって、それをマニュアル写真にするのです。
このように、仕事や活動をちょっとアレンジして、学習の機会にすれば、
- 時間も節約できて
- 超実践的に学べて
- 仕事の質もアップする
ということが起こります。
こんな効果絶大な方法を実行しない手はないと思います。
これが、あなたの周りにいる「なんでもできちゃう人」の秘密です。あるいは、あなたが得意になった分野で、無自覚にやっていたことです。これを「自覚的に、あらゆる分野で」行うことを目指しているのが、 toiee Lab が行おうとしている教育改革です。
まとめると
- これからは変化の時代、「学び方を学ぶことが必要」
- toiee Labのすべての教材は、「学び方を学びながら、対象を学ぶ」設計
- 利用上の注意点は2つ。「学び方に注目する」「行動する」
- Learning by Doing しよう
です。