学び方を学ぶとは、何か?
これからの時代に必要なチカラ
こんにちは
toiee Lab亀田です。
あなたは、
- 「学び方を学ぶ」
という言葉を聞いたことはありますか?
加速学習、Mindmapなどにご興味があるなら、
一度は聞いたことがあると思います。
今日は、この言葉の意味をしっかり理解するだけで、
「学ぶ力」がアップします。
「本当に?」
という声が聞こえてきそうですが、最後までお付き合いいただければ、「ガッテン、ガッテン、ガッテン!」と、某番組のように机を(膝を?)叩きたくなるはずです。
それでは、早速「知的探求」の旅に出ましょう。
語学で考えてみよう
ところで、あなたは英語を勉強していますか?
友人のスロベニア人で、英語はネイティブ並み(スロベニア人は、スロベニア語を話します)がいます。彼は、英語だけでなく、スペイン語も話せます。
彼は、日本に恋に落ちて、日本人の女性とさらに恋に落ちて(ワォ)、日本で英語を教える仕事をしています。
私は、その彼から英語を学んでいますが、その彼にも「先生」がいます。 その先生は、なんと、、、
16ヶ国語をネイティブ並みに話せる65歳
カナダ人なのですが、16ヶ国語をネイティブ並みに(今では20ぐらいかもしれません)を自由に話すことができます。友人の計らいで、「16ヶ国語使いの65歳」と会話をしましたが、日本語がうますぎて、笑いました。
「いやー、それはねー、難しいですねー」
「ちょっとねぇ、そんなことはないですよ」
という具合に、自在に話していました。あまりに自然なので、外国人の顔が、近所のおじいちゃんに見えてきました。
その彼(スティーブ・カウフマンと言ってLingQというサービスをしています)は、55歳ぐらいから語学の勉強を始めたそうです。そして今や、十数ヶ国語を自由に使いこなします。
私なんか、英語一つでも四苦八苦しているのに、その人は「高齢になってから」複数の言語をマスターしています。
英語の習得方法ではなく、言語の習得方法
ここで重要なのは、「スッゲー、多言語話しているー」ではなく、カウフマンさんが身につけているものは、
- 英語の習得方法ではなく
- 言語の習得方法をマスター
です。
だから、次々と新しい言語を学ぶことができるのです。
英語習得力 vs 語学習得力
しかも、この「語学習得力」は、新しい言語を「学ぶたびに」、さらに鍛えられていきます。
つまり、
日本語を学ぶ過程で、語学習得力がアップ
→ 結果、次のスペイン語を学ぶスピードがアップし
→ スペイン語をマスターする過程で、さらに語学習得力がアップし
→ 次のフランス語を学ぶスピードが上がり・・・・
と、「加速度的」に、言語を学ぶスピードが上がります。
グラフにすると、こんな感じです。
加速度的に、学ぶ速度が上がる
※ カウフマンに「語学の習得方法について」個人的に質問しました。そのことについては、またいずれ書きます
学び方を学ぶとは、何か?
では、これを「語学」ではなく、「学び方を学ぶ」で置き換えてみましょう。図にすると、以下の通りです。
学び方を学ぶとは何か?
Web技術を学ぶことで「学び方を学べ」ます。すると、次のプログラミングをするときに、「学び方」を使うことで、プログラミングの習得が早くなります。同様に、プログラミングを学ぶときに、「学び方を学ぶが洗練され」、次のコピーライティングが学びやすくなります。
これが「学び方を学ぶ」ということの「構造」です。
ところで「学び方を学ぶ」は、どうすれば学べるか?
学び方を学ぶ方法は、2つあります。
一つは「学習理論について理解を深める」ことです。
- 人特有の学習方法は何か?
- 人間の認知の仕組みは?
- 学習のプロセスは?
- 環境はどうあるべきか?
- 課題の設定は?
などを学びます。
ただし、これらの行為は「単に情報を得ただけ」です。行動レベル、役立てられるレベル、つまり「実際に何かを学ぶ時に、使えるレベル」で、「学び方を学ぶ」ことにはなりません。
まだ、「畳の上の水連」の段階です。
泳ぎを学ぶには、泳がないと学べません。机の上に座って、水泳のマニュアルを読んで、ビデオを見て、先生の模擬演技を見ていても、泳げません。水の中に入り、溺れたり、失敗したりして、泳ぎを学びます。
このことから、「学び方を学ぶ」には、「何かを学ぶ時にしか、学べない」ということです。
学び方を学ぶために、すべきこと
学び方を学ぶ方法は、
- 体系的に学習について学び
- 何かを学ぶ時に学び方を学ぶ「意識」をする
ことです。
私の場合なら、「今の英語の勉強方法で、スペイン語を学べるようには思えない」ので、語学の学び方は、学べていません。これを解決するには、「英語を学ぶ」を、「語学を学ぶ方法を鍛えるための手段」と思うぐらい意識が必要です。
そして「何かを学んだ時、その結果だけでなく、学び方も振り返る」ことです。私たちの脳は、フィードバックによって学習をします。
例えば、バイオフィードバックという方法があります。自分の脳派をスクリーンに出して、α波が多くなったら青に色が変わっていき、そうでない場合は赤に変化します。その脳派を変化を被験者に見せて、青にするように指示すると、、、
なんと「意識的にα波を出せるように」なります。(20年以上前の研究で明らかになっています)
このように「フィードバック」があることで、私たちは学べます。
この仕組みを使って「よく学べた時の学び方」や「あまり学べなかった時の学び方」を振り返ることで、「学び方を学ぶ」ことができます。
なぜ、「学び方を学ぶ」必要があるのか?
あなたはどんな夢を持っていますか? どんなキャリアを築きたいですか?
では、その夢、キャリアを達成するためには、「何が必要ですか?」と問われれば、答えは、おそらく
- 「新しい何かを学ぶこと」だけでなく、
- 「学び続けること」
が必要です。
今やっている仕事の知識、技術は常に変わります。もっと、高度なものを身につけていくよう要求されます。さらに、技術自体が大きく変われば、新しいことを学ぶことになります。
ひと昔前のプログラマーなら、エディタなどが使えたらよかったのですが、今や、GitHubを使ってチームで履歴、問題管理をしたり、バグがあったら、ロールバックしたり・・・と学ぶことが増えています。
つまり、年々「学ぶことが増え続ける」状態です。さらには、新しいことを学ぶ要求が増えています。この状況において頼りになるのは、「学ぶ力」です。
つまり、「学び方を学ぶこと」によって、新しい未知の領域に踏み出すことが、スムーズになります。
これが「学び方を学ぶ」ということです。
toiee の教材は「学び方を学ぶ」ように作っています
「学び方を学ぶ」には「何かを学んでしか、学べない」という原則から、
- 写真を学んでいたら、「学び方を学ぶ」ように設計しています
- 動画を学んでいたら、「学び方を学ぶ」ように設計しています
- 意思決定を学んでいたら、「学び方を学ぶ」ように設計しています
すべての教材は、「特定のやり方」を学ぶのではなく、「学習の仕方」「学び方を学ぶ」ように構成されています。
すべての教材が「学ぶ力を育む = 学び方を学ぶ」ように設計するために、私たちは、「学び方を学ぶ」について、研究し、体系化を行いました。
それも、単に机上の空論ではなく、研究室の無菌室で理論化したのではなく、
- 理論は、現実に従う
という原則のもと、実際に加速学習、チーム学習、様々な学習理論を使って、講座を作り、講座を行い、その結果を分析し、「シンプルな理論」を作り上げました(F.I.L.M理論と名付けています)。
どんどん、公開していきます
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私たちは、自分たちのことを研究チームだと思っています。しかも、独立採算で研究する機関をめざし、日夜奮闘しています
なぜ、独立採算なのか?
- 自己資本で動ければ、目の前の学習者のために柔軟な変更ができる
- 既存の枠組み、しがらみに囚われず、新しい活動ができる
- 研究成果から収益を上げる = マーケット志向となり、現実を理論に反映することになる
- ビジネスは社会をよりよくする方法の一つだと確信がある
などです。
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