ペラペラ話すと、良く学ぶ!?
ITの苦手意識を克服する、簡単な方法
“A man and a woman sitting together at a computer outside of a coffee shop for a business meeting” by rawpixel.com on Unsplash
あなたは、ITを自由自在に使うことができますか?
近年では、就職活動や会社の中で「ITができるかどうか」がかなり大きなテーマとなってきています。
この記事では、「どちらかと言うとITができない」と思っている方にオススメな、今すぐ始めることができる「ITの苦手意識を克服する簡単な方法」をお伝えします。
この方法が、「いかに効果的か」をイメージしてもらいやすい様に、先日行ったオンラインの個人レッスンの例を元に紹介しますので、出てくる参加者のOさんになった気持ちで読んでいただくと良いと思います。
ペラペラ探求ワーク
行なったことは超シンプルです。
Oさんに「普段の探求をペラペラ話しながらやってもらう」
これだけです。
「今僕はこんなことがしたいと思っているから、ここのボタンを押そうと思っているんだけど、、押してみるとこーであーで」
この容量で、ペラペラ話ながら普段通り操作を行ってもらいました。
実際にやっていただくとわかるのですが、こんなに簡単な方法で「自分ででも自覚していない学習を阻害する癖」を発見することができます。
例えば、
・ボタンの存在は確認するが、ボタンを押してみない
・とにかく押してみるものはいいものの、手探り状態で自分が何をしているのかよくわかっていない
などです。
他にもいろんな変な行動をしていることを発見できるのですが、Oさんの場合はかなり面白い行動をしていました。
うまくいかない方法を、何度もやってしまう
それは「うまくいかない方法を、何度も繰り返してしまう」ということです。
Oさんが探求していたのは、coubic(クービック)というイベント予約システムでした。
早速イベントを作成しようと思い、「投稿」を押した時、表示されると思っていたイベントを投稿ページは表示されず、謎の画面が表示されたのです。
(1) 手軽に予約ページが作りたかったので「このテンプレートを確認する」をクリックすると、
(2)この様な画面が表示したので、とりあえず一番目立つボタンをクリックしたら、
(3) 予約ページが作れそうなボタンが出てきた。ようやく予約ページ作成かと期待してクリックすると
(4) 想定外のページ。「予約ページは?あれ?何故かさっきの画面に戻ってきた」となった。
この画面の代わりようは、見ていた私も想定外でしたが、もっと予想外だったのは次のOさんの行動でした。
なんと1度イベントを作ろうとして「投稿」を押しても作れなかったのにも関わらず、もう一回同じことを繰り返していたのです。
テンプレートをクリックして、予約ページを作成をクリックして、、、
しかも2度ではなく、3回も4回もです。
自分は間違っていない、間違っているのはパソコンだ
一歩引いて傍観していると「なぜ、同じやり方を、、」と疑問に思うのですが、
いざ当事者の立場になって考えると、この奇行とも言える行動は、僕も身に覚えがあります。決してOさんだけではなく、多くの人がやってしまう行動です。
一体、私たちはなぜ「うまくいかないことは知っているのに、何度も同じことを行なってしまう」のでしょうか?
それは「投稿を押せば、イベントが作れるはずだ」「自分は間違っていない」と思ってしまうからです。
その結果何度も同じ行動を繰り替えしてしまうのです。自分ルールをパソコンに押し付けてしまうのです。
当然ですが、うまくいかない時、間違っているのは私たちです。
ITツールを使うためには「サービスの決めたルールを理解するように探求し、そのルールに則って使うこと」ことが鉄則です。
冷静に考えれば、パソコンは私たちが入力した通りにしか動かないので、何か問題が起きたとしたら私たちに落ち度があることは容易に理解できます。
パソコンは決して「1回だけいたずらをしてやろう」なんて思わないですし。。
が、いざ問題にぶち当った瞬間はそのような冷静な思考はどこかへ飛んでいってしまって、「あれ、何かおかしいぞ!バグか!?」と思ってしまうのです。
シンプルだけど強力な方法
今回は自分たちが間違っていることを自分たちで発見することができました。
その結果、一度落ち着き、「coubicの決めたルールを理解するように探求する」ことで、操作を行えるようになりました。
なぜ自分たちで気がつくことができたかと言うと、
「探求をぺちゃくちゃ話しながら行ったから」
です。
(セリフ)
「あー、なぜこのボタンでは投稿できないんだ。おかしい。もう一回やってみよう。あー、まただ。なぜだ?おかしいなー。それ以外にそれらしいボタンないのになー。もう一回だけ、、、あれ、このパターン俺よくあるぞ、、、。俺が間違っているのか、、」
このような感じです。
私たちは、普段パソコンを触る時は基本黙っていますし、自分がどんな意識でパソコンに向き合っているかなんて考えていません。
意識が行なっていることは目の前の画面が「思った通りに動いているかどうかをチェックしている」だけです。
そこを「ぺちゃくちゃ話しながら操作する」ことで、自分の言葉を耳で聴き、自分がどう取り組んでいるかを認知できるので、改善することができます
やることは、「ぺちゃくちゃ話しながら触るだけ」です。
超シンプルだけど、効果的な方法です。
ペチャクチャ話しながら学ぼう
この方法は、すごく効果的なのでワークショップを設計する時には積極的に導入を検討しようと思ってます。
学習状態を認知し、改善することは「ITの苦手意識克服」だけでなく、あらゆることを学ぶことにつかえると思うからです。
例えば
・サッカーの練習をしている時
・料理をしている時
・プログラミングを学んでいる時
ありとあらゆる場面で実用できます。
自分が何かを学んでいる人はもちろん、
人に何かを教える、伝える立場の人にはぜひ教え子さんに教えてあげてください。
自分で考え、自らの力でグイグイ育っていく力を育むでしょう。(学習理論の観点からみると、自ら学習状態を認知し、改善している状態はかなり学習効果が高い状態です。この状態をLQ2と言います。詳しくは亀田に聞いてください笑)